歴史

フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための映画5本(1)歴史映画編

さてさて、6月に実施した「フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(1)物語・ノンフィクション編」、「フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(2)理論・学術・専門書編」、「フェミニストとしてすすめる…

歴史コミュニケーション研究会意見交換会「歴史叙述と歴史フィクション」

歴史コミュニケーション研究会にて「第22回:意見交換会「歴史叙述と歴史フィクション」」に参加しました。スピーカーなのに遅れてしまって申し訳ありません…皆様本当にありがとうございました。

東博「クレオパトラとエジプトの王妃展」

東博で「クレオパトラとエジプトの王妃展」を見てきた。クレオパトラの他にハトシェプスト、ティイ、ネフェルトゥティなどのエジプトの権力ある女性たちを特集した展示で、女性史的な視点が面白いのはもちろん、よく保存された美術工芸品がたくさん見られる…

ブリティッシュ・ライブラリーの'Magna Carta: Law, Liberty, Legacy'展

ロンドンではブリティッシュ・ライブラリーでやっている噂のマグナ・カルタ展と、ヴィクトリア&アルバートでやっている舞台デザインの展覧会、Make/Believe展に行ってきた。 ブリティッシュ・ライブラリーの'Magna Carta: Law, Liberty, Legacy'展は1215年に…

ヨークシャ(9)ヨークの薔薇戦争関連展示、フィリッパ・ラングリー講演会

ヨークはヨーク家ゆかりの土地だということで薔薇戦争関係の展示がいろいろ充実している。 ヨーク博物館前の公園。 公園ではフクロウショーも。 中に入ると、中世の吟遊詩人の生演奏が! これはダルシマー。コールリッジの「クブラ・カーン」に出てくるヤツ…

ヨークシャ(10)ヨークキャッスル博物館とクリフォーズ・タワー

ヨークにはいろいろな博物館があるが、ヨーク博物館以外にヨークキャッスル博物館というものがある。 入ってすぐ、第一次世界大戦の展示が。 臭くて狭い塹壕。 この頃使われていた、ひっくり返すと顔が変わるリバーシブル人形。 戦争終結時のいろいろな人の…

砂漠でペットロス〜『奇跡の2000マイル』(ネタバレ注意)

『奇跡の2000マイル』を見てきた。 主演はミア・ワシコウスカで、1977年にオーストラリアの砂漠をほとんど一人(一部、アボリジニの聖地周辺だけは地元のアボリジニのご老人と)で横断した冒険家ロビン・デヴィッドゾンの旅の記録を脚色した作品である。 この…

鍛えられた役者の演技と綿密な時代考証でターナーの世界を再現〜『ターナー、光に愛を求めて』

マイク・リー監督の新作『ターナー、光に愛を求めて』を見てきた。 J・M・W・ターナーの後半生を描いた伝記映画で、マイク・リーはこの映画を作るためにすごいリサーチをしたらしいのだが、一方でリーの監督スタイルというのは完全な台本を作らず即興演出を…

キング牧師の政治戦略が効かない国、日本〜『グローリー/明日への行進』

エイヴァ・デュヴァーネイ監督『グローリー/明日への行進』を見てきた。やたらにアフリカンアメリカンの歴史に関する映画に『グローリー』ってタイトルをつけるのはやめてほしいものだが(この映画の原題は舞台になった街の名前Selmaで、Groryは主題歌のタイ…

東京都博物館「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」

会期ギリギリで、東京都博物館の「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」展に行ってきた。古代から現在までいろいろな歴史的遺物でマテリアルカルチャーの歴史をたどるというコンセプトが面白く、また選ばれた物品も美しかったりデカかったり珍しかった…

近代も前近代も、女を救わない〜『パプーシャの黒い瞳』(ネタバレあり)

岩波ホールでポーランドの映画『パプーシャの黒い瞳』を見てきた。 1910年くらいに生まれ、80年代に亡くなった実在するポーランドのジプシー(ロマ)の女性詩人、パプーシャことブロニスラヴァ・ヴァイスの生涯を描いた伝記映画である。パプーシャはロマの娘と…

せんだい歴史学カフェ・歴史コミュニケーション研究会共同企画「Show must go on, History is going on. 歴史、フィクション、物語」

せんだい歴史学カフェ・歴史コミュニケーション研究会共同企画「Show must go on, History is going on. 歴史、フィクション、物語」に出席してきた。 内容はこちらにツダったとおり。 「せんだい歴史学カフェ・歴史コミュニケーション研究会共同企画「Show …

ヴァンクーヴァー(5)ブリティッシュ・コロンビア大学人類学博物館

ブリティッシュ・コロンビア大学にも行ってきた。 最初のおめあては人類学博物館。 森みたいなところにある。 イクラのオブジェ!! トーテムポールのコレクションがすごく充実してるのだが、ちょっと怖い。 他にも音を使った展示とか、ふつうの博物館ではな…

ヴァンクーヴァー(4)ローディ家博物館

ホテルの近くに、ローディ家(Roedde House)博物館というヴィクトリア朝の古民家を復元した博物館があったので、行ってみた。19世紀の末にここに住んでいた、印刷製本業者のローディさんの家らしい。 桜など、庭や周りの街路は花盛り。周りが文化公園になって…

ニューオーリンズ(8)カビルドにて「知られざるルイジアナ・ロックンロールの英雄たち」展

フレンチクォーターにはジャクソン広場という大きな広場があるのだが、そこにカビルドという市の参事会の建物遺構がある。ここは博物館になっている。 カビルドのテラスからはジャクソン広場が見渡せる。 展示はニューオーリンズの歴史、とくにニューオーリ…

カミングアウト映画としての『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(ネタバレあり)

ベネディクト・カンバーバッチがアラン・チューリングを演じた伝記映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を観た。 チューリングについては、前にブレッチリー・パークに行った時のエントリでいろいろ書いたのでこちらを参照。簡単に言…

日本の女子教育の歴史を知る〜横浜開港資料館「ガールズ ビー アンビシャス!〜横浜山手のミッション・スクール〜」

横浜開港資料館平成26年度第4回企画展示「ガールズ ビー アンビシャス!〜横浜山手のミッション・スクール〜」を見てきた。 主に現在の横浜英和、横浜雙葉、フェリス女学院、捜真、共立の前身となったような女子専門ミッションスクールの歴史をいろいろな史…

ホンモノの『フットルース』+ビターな『静かなる男』〜『ジミー、野を駆ける伝説』(ネタバレあり)

ケン・ローチの新作『ジミー、野を駆ける伝説』を見てきた。実話をもとにした歴史ものである。あまり知られていない史実を脚色しつつ、アイルランドの美しい風景の中で撮っており、とてもよくできた映画だった。 舞台は1932年のアイルランド、リートリムのド…

これは『ビッグ・フィッシュ』ではない〜ティム・バートン監督『ビッグ・アイズ』における嘘の衰退(ネタバレあり)

ティム・バートンの最新作『ビッグ・アイズ』を見た。50年代から70年代にかけて実際に起こった事件をもとにしたものである。 主人公はマーガレット(エイミー・アダムズ)とウォルター(クリストフ・ヴァルツ)のキーン夫妻。横暴な夫のところから娘のジェーンを…

信仰に基づく、世にも不自由な自由恋愛の世界〜倉塚平『ユートピアと性−オナイダ・コミュニティの複合婚実験』

倉塚平『ユートピアと性−オナイダ・コミュニティの複合婚実験』(中央公論新社、1990)を読んだ。これ、長らく絶版だったらしいのだが2月に新書として復刊されるらしい。良い本だったのでとてもオススメだ。ユートピアと性 - オナイダ・コミュニティの複合婚実…

19-20C初めにおけるウェスト・エンドのお買い物と女性の歴史〜Erika Rappaport, Shopping for Pleasure: Women in the Making of London's West End

Erika Rappaport, Shopping for Pleasure: Women in the Making of London's West End (Princeton University Press, 2001)を読んだ。Shopping for Pleasure: Women in the Making of London's West Endposted with amazlet at 15.01.19Erika Rappaport Prin…

英文学者が個人的にオススメする歴史映画10作

フェイスブックのほうで「歴史家オススメの歴史マンガ、歴史映画」を募る企画が行われており、私は歴史家ではないのでいかがなものか…と思ったのだが、一応「昔のことをやっている人」ではあるので、ちょっと気軽にオススメ歴史映画をすすめるエントリを書こ…

「ロンドン 劇音楽の黄金時代」

三鷹でコンサート「ロンドン 劇音楽の黄金時代」を聴いてきた。 舞台には多数のキャンドルが置かれ、白地にシノワズリ柄が描かれたチェンバロがあるというなかなか本格的なもの。これにリコーダーと弦楽器を加えて、パーセルやエクルズなど17-18世紀の劇音楽…

時を超える愛のためのメディアとしての「本」について〜『インターステラー』(ネタバレあり)

クリス・ノーラン監督の新作『インターステラー』を見てきた。 実は私は『ダークナイト』と『ダークナイト・ライジング』が両方とも全然面白くない、というか積極的にかなり嫌いだったので、『インターステラー』の予告編を見た時に「このアルマゲドン感はヤ…

女ひとり、芸に生きる〜『ストックホルムでワルツを』

実在のスウェーデンのジャズ歌手、モニカ・ゼタールンドの半生を描いた伝記映画『ストックホルムでワルツを』を見た。主に50-60年代、貧しいシングルマザーからスターになり、その後危機を経て復活するまでを描いた作品である。音楽はもちろんファッションや…

これを見れば戦車と装甲車の区別もつくようになる、リアリズムの戦争映画〜『フューリー』

デイヴィッド・エアー監督『フューリー』を見てきた。 これ、なかなかあらすじが解説しづらい作品である。というのも、第二次世界大戦中のドイツで、アメリカの戦車隊がボロボロになりつつドイツと戦っていく…という内容で、ほとんど戦闘してるか、休憩して…

ヴェルレーヌとランボー、泥沼不倫劇〜『皆既食』

クリストファー・ハンプトン作、蜷川幸雄演出『皆既食』を見てきた。原作は1967年の作品で、1995年にレオナルド・ディカプリオ主演で『太陽と月に背いて』として映画化されている。象徴主義の詩人アルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌの泥沼不倫を…

新潟散策(2)會津八一記念館とにいがた文化の記憶館

旧齋藤家別邸に行ったあと、新潟メディアシップを見学。 まずは會津八一記念館に行ったのだが、ここは書が中心であまりよくわからなかった… 次ににいがた文化の記憶館に行ってきたのだが、ここはけっこう充実していた。テーマごとに郷土の偉人をパネルで紹介…

悪くはないが、構成に不満〜『シャトーブリアンからの手紙』

イメージフォーラムで『シャトーブリアンからの手紙』を見てきた。フォルカー・シュレンドルフの新作で、第二次世界大戦中にフランスで起こったドイツ将校の暗殺事件の報復として、共産主義者など150人のフランス人が殺害された史実を扱ったものである。「シ…

お菓子をくれなきゃいたずらするのは、アイルランドのジャガイモ飢饉のせいか?〜リサ・モートン『ハロウィーンの文化誌』

リサ・モートン『ハロウィーンの文化誌』大久保庸子訳(原書房、2014)を読んだ。ハロウィーンの文化誌posted with amazlet at 14.10.31リサ モートン 原書房 売り上げランキング: 13,548Amazon.co.jpで詳細を見る 比較的新しい祭りであり、またすごい早さで商…