ロンドン(2)テート・ブリテン"Sargent and Fashion"

テート・ブリテンで"Sargent and Fashion"展を見てきた。おしゃれな女性の肖像画で有名なジョン・シンガー・サージェントと服飾に焦点を当てた展示である。エレン・テリーの有名なレディ・マクベスの絵が出ているというので見に行ったのだが、この肖像画でテ…

ロンドン(1)テート・ブリテン"Women In Revolt!"

今日からロンドンに出張している。5年ぶりの海外渡航でいろいろ緊張しているのだが、まずはテート・ブリテンで"Women In Revolt!"を見てきた。1970年代から1990年代のフェミニズムとアートを扱った展覧会で、非常に内容が豊富で面白かった。パンクやブラック…

しょうもないロマコメ~『アイリッシュ・ウィッシュ』(配信)

Netflix配信のセント・パトリックス・デーのホリデイロマコメ『アイリッシュ・ウィッシュ』を見た。 www.netflix.com 編集者のマディ(リンジー・ローハン)は担当をつとめているアイルランド出身の小説家ポール(アレクサンダー・ヴラホス)に恋をしていた…

お菓子をめぐるサクセスストーリー~『パリ・ブレスト〜夢をかなえたスイーツ〜』(試写)

『パリ・ブレスト〜夢をかなえたスイーツ〜』を試写で見た。実在するパティシエであるヤジッド・イシュムラエンの人生に緩く基づいた作品である。 www.youtube.com モロッコ系のヤジッド(リアド・ベライシュ)は母にネグレクトされてろくにかまってもらえず…

『芸術新潮』に『異人たち』のレビューを書きました

『芸術新潮』4月号に『異人たち』のレビューを書きました。書誌情報は以下の通りです。 北村紗衣「クィアな時空が解放するもの――『異人たち』」『芸術新潮』2024年4月号、p. 121。 芸術新潮 2024年4月号 作者:芸術新潮編集部 新潮社 Amazon

『毛皮のマリー』と『薔薇の葬列』に関する論文を書きました

武蔵大学の紀要に『毛皮のマリー』と『薔薇の葬列』に関する論文を書きました。お世話になった香川檀先生の退職記念号です。書誌情報は以下の通りです。 北村紗衣「1960年代の「鏡よ、鏡、鏡さん」――寺山修司『毛皮のマリー』と松本俊夫『薔薇の葬列』におけ…

『日経新聞』に『RHEINGOLD ラインゴールド』の批評を書きました

『日経新聞』3月22日夕刊に『RHEINGOLD ラインゴールド』の短い映画評を書きました。ウェブ版でも読めます。 www.nikkei.com

ナン・ゴールディンの薬害問題との戦いを描いたドキュメンタリー~『美と殺戮のすべて』(試写)

『美と殺戮のすべて』を試写で見た。タイトルからはよくわからないが、写真家のナン・ゴールディンに関するドキュメンタリー映画である。 www.youtube.com 姉の死やクィアコミュニティとのかかわりに根差した芸術活動、セックスワークで苦労した話など、ゴー…

静かなロマンティックドラマ~『パスト ライブス 再会』(試写)

セリーヌ・ソン監督『パスト ライブス 再会』を試写で見た。 www.youtube.com ソウルに住む12歳のノラはヘソンと思い合っていたが、ノラがカナダに移住することになる。12年後に2人はネット上で再会し、ビデオチャットで交流を深めるが、結局ノラ(グレタ・…

予告がネタバレしすぎでは…?『ペナルティループ』(試写、ネタバレあり)

『ペナルティループ』を試写で見た。 www.youtube.com 岩森(若葉竜也)が溝口(伊勢谷友介)という男を殺す1日がひたすら毎日繰り返されるというループものなのだが、それが途中でどうも溝口は岩森の恋人を殺害しており、その復讐として岩森は溝口に毎日復…

ドイツで迫害の対象となった同性愛者のオーラルヒストリーをとらえたドキュメンタリー~『ナチ刑法175条』(試写)

『ナチ刑法175条』を試写で見た。2000年のドキュメンタリー映画で、何度か日本で特別上映されたことはあるが、劇場で正式に商業公開されるのは初めてだということである。 www.youtube.com 刑法175条はドイツにおける男性間同性性交渉を規制する法律である。…

『アイアンクロー』に推薦コメントを寄せました

どういうわけだか映画『アイアンクロー』に推薦コメントを寄せました。他がそうそうたるプロレスラーの方とかなのにひとりだけプロレス知識ゼロの英文学者です。ただ、私はこの映画に出てくる人物をひとりも知らなかったのですが、何の予備知識もなく見に行…

池田直広&永瀬千裕『マクベス』#6シェイクスピア朗読Challenge第53回宵待シアターLIVE

池田直広&永瀬千裕『マクベス』#6シェイクスピア朗読Challenge第53回宵待シアターLIVEを見た。『マクベス』を2人(+音楽)でやるというもので、不眠に焦点をあてたものである。意外と夫婦以外のキャラも出てくる。夫婦漫才っぽい『マクベス』というのは既…

ポールがイケメンすぎるのが悪いと思うんだ~『デューン 砂の惑星 PART2』(ネタバレあり)

『デューン 砂の惑星 PART2』を見た。当然第一部の続編である。 www.youtube.com 父親を殺されたポール(ティモシー・シャラメ)は砂漠の民フレメンのもとで修業して砂漠の民らしい戦い方を身につけ、ハルコンネン家と戦って次第に支持を広げるようになる。…

「シェイクスピアの楽しみ方」オンライン講座が無事終わりました

NHK文化センター梅田教室オンライン講座「シェイクスピアの楽しみ方」が無事終わりました。お聞き下さった皆様、どうもありがとうございます。これ以降、1年間はオンライン講座はやらないことになっておりますので最後の機会でした。 www.nhk-cul.co.jp

セントパトリックスデー2024

セントパトリックスデー2024パレードに行ってきた。

だいぶわちゃわちゃしたSF大作~『流転の地球ー太陽系脱出計画ー』(試写)

『流転の地球ー太陽系脱出計画ー』を試写で見た。『三体』の劉慈欣の短編をもとにしているそうで、『流転の地球』の前日譚である。地球をまるごと太陽系から動かす「移山計画」プロジェクトを描くSF大作だ。 www.youtube.com 全体的に非常にわちゃわちゃした…

「ビッグデータ時代の文学研究と研究基盤」での発表が無事終了しました

シンポジウム「ビッグデータ時代の文学研究と研究基盤」が無事終了しました。「ユーザ視点のデジタル・ヒューマニティーズ――研究、教育、アウトリーチ」という題目で、2022年に英文学会の支部大会でやった発表とほとんど同じ(一部アップデートあり)なので…

『中国四国英文学研究』第16号に報告を寄稿しました

『中国四国英文学研究』第16号に報告を寄稿しました。日本英文学会中国四国支部第74回大会で行った「デジタル時代の英語英米文学研究と英語教育――デジタル・ヒューマニティーズの有用性と可能性を考える」シンポジアムの報告の文字化です。書誌情報は以下の…

福岡(3)太宰府

太宰府で九州国立博物館に行って来た。何しろ近くに遺跡がたくさんある地域だし、古代の遺物や東アジアとの交易をうかがわせる物品が豊富である。 楽しそうな表情のはにわ これは鹿とイノシシらしい。 火炎のうしろに怪しいクマかげが 保存に関する展示。 て…

福岡(2)ajiroでのイベントが無事終了しました

いつもお世話になっている書肆侃侃房の本屋さんである本のあるところajiroにてイベントを行いました。満員の盛況で、ありがたいことです。お越しくださった皆様、ありがとうございました。 note.com

福岡(1)福岡市博物館

今日から福岡に来ており、昼から福岡市博物館に行って来た。とりあえずは有名な金印を堪能し(思ったより小さくてうまく写真が撮れなかった)、『刀剣乱舞』に出てきていた槍の日本号なども見てきた。 日本号 けっこう凝った細工がある 展示じたいはけっこう…

レゲエの音楽ドキュメンタリー~『ボンゴマン ジミー・クリフ』デジタル・リマスター版(試写)

『ボンゴマン ジミー・クリフ』デジタルリマスター版を試写で見た。ジミー・クリフのライブを撮った音楽ドキュメンタリー映画である。1982年に一般公開され、日本でも1992年に公開されているそうなのだが、デジタルリマスター版でリバイバル上映されるという…

まったく好みでないタイプの演出~東京芸術劇場『リア王』

東京芸術劇場でショーン・ホームズ演出『リア王』を見てきた。 事務機器とかウォーターサーバとかが置かれた箱みたいな舞台で、おおむね現代的な衣装である。序盤は白い紙みたいな壁があり、そこにいろいろOHCのようなものを使って地図や文書を映したり、文…

かなり苦手なタイプの芝居~『つかの間の道』

ムニ『つかの間の道』を招待で見てきた。60分くらいの短編なのだが、かなり苦手なタイプの芝居だった。私はこういう、人間同士がお互いを見てしゃべらず、話している内容と動作がほぼ全く一致していないようなタイプの舞台が非常に苦手である。

イエローヘルメッツ『リチャード二世』リーディング(配信)

イエローヘルメッツ『リチャード二世』リーディングを配信で見た。シンプルなリーディング公演だが、たまにイエローヘルメッツっぽい味付けがある。ただ、これもイエローヘルメッツの特徴で全体的に衣装も背景も黒っぽいため、配信だとけっこう見づらいと思…

視覚障害の使い方に若干引っかかりが…『ビニールハウス』(試写、ネタバレあり)

『ビニールハウス』を試写で見た。 www.youtube.com 訪問介護士のイ・ムンジョン(キム・ソヒョン)は、少年院に入っている息子ジョンウ(キム・ゴン)と一緒にまともな家で暮らすことを夢見つつ、ビニールハウスに住んでいる。ところがムンジョンは介護中の…

科学者の見る小さな世界と科学の大きな影響~『オッペンハイマー』(試写、ネタバレあり)

クリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』を見てきた。 www.youtube.com 物理学者で原爆開発の立役者のひとりであるJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)の伝記映画だが、全人生はカバーしていない。オッペンハイマーが若手…

とくに新しい情報はないが、既出内容をコンパクトにまとめたドキュメンタリー~『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』

『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』を見た。フレディ・マーキュリーについてのドキュメンタリー映画である。正直なところ、今までクイーン関係のドキュメンタリーや本などにいくつか触れたことがある人にはあまり新しい情報は無いと思うのだが…

発想は悪くないのだが、それを活用できていない~『マダム・ウェブ』(ネタバレあり)

『マダム・ウェブ』を見てきた。 www.youtube.com ニューヨークで救急隊員をしているキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)はシャイな性格で、救急隊の仲間以外とは付き合いもなく、ひっそり暮らしていた。ところが、とある事故をきっかけに急に直後の未来…