パントマイム、イェイツその他

 なんと私の父が私の影響で『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ムービー』を見に行ってしまったらしい。当然面白くなかったそうだ(あれはソープオペラみたいなもんなので、テレビ版の1と2を見てないと面白いわけがない)。なんか、『ラブ&デス』という映画で、イギリス人の作家(ジョン・ハート)がシネコンでフォースター原作の映画を見ようとして誤って『ホットパンツ・カレッジ2』という映画に入ってしまうという場面があるのだが、きっとそんな感じだったに違いない(映画ではこの作家は『ホットパンツ・カレッジ2』に出ていたアイドルにハマって追っかけになってしまう…)。

 ちなみに、私も実はあまり『ハイスクール・ミュージカル』シリーズの主役のカップルには興味がなくて(ちょっと個人的理由でたまにムカつくので)、むしろ敵役でブロンドでパリス・ヒルトンをbitchにしたみたいなシャーペイと、その弟でどう見てもゲイなのだがカミングアウトしてないライアンのほうが演技も達者で面白いと思う(←ディズニー映画でゲイのキャラクターって珍しいと思うし)。



 昨日はなんとパントマイムを見てきた。銀河劇場でが〜まるちょばだったのだが、もっと近くの席を取れば良かったと後悔した。遠くからでも結構面白いんだけど、ああいう身体の細かい動きを駆使する名人芸って、離れたとこから見ると迫力が半減する。

 で、私は実は身体を使った笑いよりは毒々しい話芸の笑いのほうが好きなので、実はパントマイムとかはそんなに好きでもないのだが、が〜まるちょばはそれでも面白いと思ったので、普段パントマイムとか見ない人にもお勧めできるんじゃないかと思う。第一部が短いスケッチ集でシュールに笑わせる感じだったのだが、第二部はなんとチャップリンの『街の灯』で、そんなん舞台でやると思ってなかったのでびっくりした。もちろん多少は変えてあるのだが、結構忠実に『街の灯』を再現してて(しかもほとんど小道具なしで再現する)、こういうふうに古典をちゃんとアレンジしてやれるっていうのはすごい才能だし勇気があるなと思って感心した。あと選曲のセンスが非常によろしい(個人的な趣味だが)。


 今日はうってかわってイェイツ読書会で発表だったのが、私の担当箇所はインド物の詩"The Indian upon God"と"The Indian to His Love"で、昨日の晩2時まで呻吟したのに結局どちらも全くいい切り口が思いつかず、ひどい内容の発表になってしまった。なんか"The Indian upon God"は一読してアホみたいな詩であるような気がしてあまり興味が持てなかった上(←これはヒンドゥー教の汎神論みたいなのを扱っているのだが、お寺で育った私からするとお笑いぐさみたいな内容で…)、"The Indian to His Love"は雰囲気が変わるところ(15行目以降)でやたらに構文が曖昧になって(わざと曖昧にしてるのかもしれないが)、ちょっとここの構文を解き明かさないとあまり詩に切り込むまでいかないなと思ってしまったので、さっぱりうまくいかなかった(ちなみに私はその曖昧な箇所に関して構文を3パターンに解釈して授業に持っていったら、授業ではまた別のパターンの解釈が出てきて、結局この箇所はえらく構文が曖昧だという話になってしまった)。どうも他の人もインド物については結構きついと思っていたみたいで、私の発表が貧相だったせいもあり、今日はいつもほど議論が盛り上がらなかった。



 ちなみに、もう一回登録し直してもらったのになんとまた表象文化論学会メーリスからハブられてしまった。Yahooメーリスの機能に何か問題があるのか、私のメールサーバのフィルタ設定に問題があるのか、困ったもんだ。