女の子が死にたくなる前に聴いておくべきサバイバルのための洋楽ガールズアンセム100選

 なんか、いつも音楽についてのエントリを書くととても不評なのだが、前回のギーク・ロックのエントリはどういうわけだか2人くらいから反応があったので、調子にのってまた音楽関係のエントリを書いてみようと思う。


 …で、世の中には「死ぬまでに聴いておくべきアルバム1001」とかいうものは山ほどあるし、あとリスナーの特質に特化した「ゲイアンセムトップ100」とかもあるのだが、ロックとかでベスト100なんかをやるとどうもストレート男性偏重になっちゃって女性のリスナーとしては聴いてもつまんない曲ばっかりになったりすることがないわけではないので(ああいうのを見るたびに「アラニスはどうした!」とかツッコミを入れているのがここの管理人だったりするのだが)、今回は「女の子が死にたくなる前に聴いておくべきサバイバルのための洋楽ガールズアンセム100選」っていうのを全くの独断と偏見でやってみようと思う。


選考基準は以下。

1. 女性の声で歌われている(ただし、リストをみてもらえばわかるけど「女性」の定義は結構適当)。

2. 女の子が打ちのめされた時に自殺しないよう、自分の心を強くするために聴いておくべき曲である。

3. 洋楽である(これは私の知識の限界のため)。


 …と、いうことで、勝手にリストを作ってみた。



☆ブルース系

1 マ・レイニー "Prove It on Me Blues" (男装の麗人が出てきて「男なんか好きじゃない」と歌う)

2 ベッシー・スミス "St. Louis Blues" (「あたし、夕日が沈むのなんか見るの嫌い」)

3 ビリー・ホリデイ "God Bless the Child"(なお、タイトルは祈願文だと思います。)

4 ジャニス・ジョプリン "Turtle Blues" (「私って最低女」)


☆カントリー系

5 キティ・ウェルズ "It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels" (カントリー。「こんな女に誰がした!!!」と穏やかに怒る)

6 ドリー・パートン "9 to 5" (ブロンドグラマーをバカ扱いするな!)

7 シャナイア・トウェイン "Men, I Feel Like a Woman!" (「ロマンスはいらない、踊れればいい」)

8 ディクシー・チックス "Good Bye Earl" (可愛いサウンドに暴力亭主の殺害を奨励する怖い歌詞)


☆スタンダードポップス系

9 マレーネ・ディートリッヒ "Falling in Love Again" (「また恋しちゃった」)

10 ジュディ・ガーランド "Over the Rainbow" (虹の彼方にはいいこともあるはずだ)

11 バーブラ・ストライサンド "The Way We Were" (『追憶』のテーマ。私はあまり好きじゃないけど、やっぱりバーブラはすごい)

12 ベット・ミドラー "The Rose" (『ローズ』のテーマ曲)

13 ペギー・リー "I'm a Woman" (「私は女、W-O-M-A-N!!!」)

14 カーペンターズ "Superstar" (グルーピーの心境を切々と歌い上げるカレン)


☆ソウル系

15 アレサ・フランクリン "Respect" (「もうちょっとリスペクトしてよね!」)

16 グラディス・ナイト&ピップス "Midnight Train to Georgia" (なんかみんなこれ好きだよね)

17 シスター・スレッジ "We Are Family" (シスターのためのアンセム)

18 アレサ・フランクリン&アニー・レノックス "Sisters Are Doin' It For Themselves" (台所からの解放。「シスターたちは自分でちゃんとやってる、二本の足で立って」)

19 ティナ・ターナー "Proud Mary" (Proudとはこういうことです)

20 TLC "Girl Talk" (TLCはとても突っ張ったグループだった!)

21 デスティニーズ・チャイルド "Independent Woman Part I" (独立した女性たち)

22 アリシア・キーズ "A Woman's Worth" (「あたしにはそれだけの価値がある」)

23 エイミー・ワインハウス "Rehab" (最近随一のお騒がせ女、エイミーがリハビリに行きたくない気持ちを歌う)


☆ラテン系

24 グロリア・エステファン&マイアミサウンド・マシーン "Conga" (これを歌えればあなたの英語は完璧です)


☆レゲエ系

25ダイアナ・キング "L-l-lies" (レゲエの女歌)


ヒップホップ系

26 ローリン・ヒル "That Thing" (ヒップホップ女歌第一号)

27 ミッシー・エリオット "Work It" (トンがったラップ)

28 クイーン・ラティファ "UNITY" (団結を!)


ガールポップ

29 スプリームス "You Keep Me Hangin' On" (「私の人生から出てってよ!」スプリームスなら"Love Child"とかよりもこっちのほうが元気が出る)

30 エキサイターズ "Tell Him" (アリー・マクビールのテーマ)

31 ロネッツ "Be My Baby" (「今すぐ私の彼氏になって!」)

32 ダスティ・スプリングフィールド "I Only Want to Be with You" (「あなたと一緒にいたいだけ」)

33 シンディ・ローパー "True Colors" (シンディはマドンナの亜流ではない)

34 バングルズ "Eternal Flame" (ロックバンド編成ですが、ガールポップっぽいサウンド)

35 スパイス・ガールズ "Wannabe" (ジグザグハッ!)

36 クリスティーナ・アギレラ "Beautiful" (「誰がなんと言おうと/あなたは美しい」)

37 ファーギー "London Bridge" (「私はレディだけど娼婦みたいに踊ってやるから」)

38 タトゥー "All the Things She Said" (ロシアが誇るお騒がせバンド)


☆フォーク系

39 ジョーン・バエズ "We Shall Overcome"


☆シンガーソングライター系

40 ヘレン・レディ "I Am Woman" (「私は女、叫ぶとこを聞いて!」)

41 カーリー・サイモン "You're So Vain" (ミック・ジャガーだってあたしにかかればただの自惚れやさん)

42 キャロル・キング "You've Got a Friend" (友達がいなくても聴いといたほうがいい)

43 ジャニス・イアン "At Seventeen" (音楽史上最も残酷な楽曲のひとつ。「私は17歳で真実を知りました/愛っていうのはビューティクイーンのためにあるっていうことをね」)

44 ローラ・ニーロ "And When I Die" (「もし私が死んだら…」)

45 スザンヌ・ヴェガ "Luka" (テーマは幼児虐待。一人称の男の子の語りで「お願いだから何も聞かないでね」…)

46 k. d. ラング "Constant Craving" (男装の麗人)

47 サラ・マクラクラン "Angel" (「ちょっと破壊が必要」)

48 ジョニ・ミッチェル "Cactus Tree" (「自由で忙しい」)

49 トーリ・エイモス "Strange Little Girl" (オリジナル曲もいいけどこのカバーは女が歌うとやっぱり素晴らしい)


☆ディスコ、ダンス系

50 ラベル "Lady Marmalade" (Voulez-vous coucher avec moi?は魔法の台詞)

51 グロリア・ゲイナー "I Will Survive" (生きろ!)

52 チャカ・カーン "I'm Every Woman" (「私はあらゆる女です」)

53 シェール "Strong Enough" (宇宙人のようなシェール)

54 ABBA "Dancing Queen" (どんなにカッコ悪くてもあなたがダンシングクイーン!)

55 マドンナ "Vogue" (これこそ21世紀の女性にとって最もサバイバルに必要な音楽です)


☆ハードロック、王道ロック系

56 ジェファーソン・エアプレイン "Somebody to Love" (私はグレイス・スリックが嫌いなんだけど、この曲は絶対入れねばなるまい)

57 マリアンヌ・フェイスフル "The Ballad of Lucy Jordan" (ミドルクラスの37歳の主婦の絶望をダミ声にのせて叙事詩のように歌う)

58 スージー・クアトロ "The Wild One" (メロディが榊原郁恵の歌みたいなのはなぜ…?)

59 ラナウェイズ "Cherry Bomb" (爆弾娘を侮るなかれ。映像はダサい日本字幕がついてます。なお、ヴォーカルのシェリー・カーリーはあれがデフォルトの舞台衣装)

60 ジョーン・ジェット&ブラックハーツ "I Love Rock'N'Roll" (I love rock'n'roll!!!)

61 ゴーゴーズ "Our Lips Are Sealed" (ベリンダ・カーライルの明るいヴォーカル)

62 ハート "Barracuda" (bitchもbitchに怒っている人にもおすすめ)

63 プリテンダーズ "Middle of the Road" (クリッシー・ハインドはロックの女帝です)

64 パット・ベネター "Heartbreaker" (反ハートブレーカー宣言)

65 スティーヴィー・ニックス "Edge of Seventeen" (魔女か妖精か、はたまたスティーヴィー・ニックスか)

66 ヴィクセン "Edge of a Broken Heart" (誰も知らないだろうけどすごい80年代っぽいバンド)

67 アランナ・マイルズ "Black Velvet" (エルヴィスがテーマ)

68 メリッサ・エスリッジ "I Need to Wake Up" (世の中にはいろいろ不都合な真実がある)

69 ボニー・レイット "Nick of Time" (年をとってもかっこいいボニー・レイット)

70 メレディスブルックス "Bitch" (メレディスはこれしかヒット曲がないんだけどね)

71 シェリル・クロウ "All I Wanna Do" (「ちょっと面白いことやりたいだけ」)

72 ピンク "Trouble" (「私はトラブル、この街を騒がせてんの」)

73 クランベリーズ "Dreams" (フェイ・ウォンのカヴァーでもおなじみ)

74 カタトニア "Mulder and Scully" (酔っぱらいのヴォーカル、ケリースの七色の声が特徴)

75 ノー・ダウト "It's My Life" (グウェン・ステファニのグラマーガールっぷりに注目)


☆メタル系

76 ガールスクール "Emergency" (911エマージェンシー!)

77 ナイトウィッシュ "Over the Hills and Far Away" (オペラっぽい)

78 エヴァネッセンス "Going Under" (ちっともやせてなくて美声のエイミー!)


☆パンク、オルタナティヴ系

79 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ "Femme Fatale" (ニコを聴かずして死ねるか)

80 ニナ・ハーゲン "Zarah" (ドイツのヘンなロック)

81 パティ・スミス "Horses" (詩が歌になっていく)

82 ブロンディ "Dreaming" (「夢見るだけならタダ」)

83 スージー&ザ・バンシーズ "Spellbound" (元祖ゴス)

84 スリッツ "Typical Girls" (誰にもマネできない動きとどう聴いてもおかしいサウンド)

85 バウ・ワウ・ワウ "Aphrodisiac" (「もし今全然恋してない相手に恋したいなら…」)

86 ビキニ・キル "Rebel Girl" (タイトルそのまんま、反抗娘)

87 L7 "Pretend We're Dead" (死んでるフリしてるくせにキレのあるサウンド)

88 B-52's "Love Shack" ("Love Shack"=「愛の小屋」)

89 リズ・フェア "Fuck and Run" (涙無しには聞けない歌詞)

90 キム・ワイルド "Kids in America" (鼻にかかった声が特徴)

91 フィオナ・アップル "Criminal" (「単にできるからっていうだけで男どもの心をメチャクチャにしてやったの」)

92 ホール "Celebrity Skin" (私の年代で暗い青春時代を送った女性はニルヴァーナよりもホールである。なんてったてカートは死んじゃったけどコートニーはまだ生きてる。それだけでもコートニーのほうが尊敬できる)

93 PJ ハーヴェイ "Meet Ze Monsta" (あまりお子様向けではない)

94 アラニス・モリセット "You Oughta Know" (十代の自分をズタボロにして捨てた男に対する怒りをすごい勢いで歌った記念碑的作品。どういうわけだかマッチョな男どももこの曲だけは持ってたりする)

95 ビョーク "Bachelorette" (アイスランドのヘンな人)

96 ガービッジ "Cherry Lips" (Go, baby go go!)

97 ヤー・ヤー・ヤーズ "Y-Control" (Yは男性の染色体のこと)

98 アヴリル・ラヴィーン "Complicated" (アヴリルの登場は結構革命的だった…と思う)

99 カンセイ・ジ・セール・セクシー "Alala" (ビデオが残虐なのでご注意ください)

ヒーリング系

100 エンヤ "Olinoco Flow" (たまには癒しも必要)


 えーっ、書くのに二時間かかった上誰も読まない気がするので、もう寝ます…