先日の「女の子が死にたくなる前に聴いておくべきサバイバルのための洋楽ガールズアンセム100選」とか「ギーク・ロックとは何か」に意外に反応があってすっかりおだっていい気になってしまったので、飽きられるのを承知で続編をやろうと思う。
…で、今回は、ジェンダー的バランスを考えて「女の子が死にたくなる前に聴いておくべきサバイバルのための洋楽男歌25選」をやってみることにした。
選考基準は以下。
1. 男の声で歌われている(ただし、リストをみてもらえばわかるけど「男性」の定義は結構適当)。
2. 女の子が打ちのめされた時に自殺しないよう、自分の心を強くするために聴いておくべき曲である。
3. 洋楽である(これは私の知識の限界のため)。
以下が私が勝手に作ったリスト。
☆ブラックミュージック系
1. マーヴィン・ゲイ "What's Going On" (こういうすごく政治的な歌を歌ってもちゃんとセクシーなのが60年代のソウルシンガーのすごいところ)
2. ボブ・マーリィ "No Woman No Cry" (「トレンチタウンの公庭に座って、偽善者どもが良き人々と混ざり合ってるのを見てた」)
3. ウェビー "Independent" (アフリカ系アメリカ人女性に一生懸命勉強して経済的に自立するようすすめる珍しいラップ)
☆ロック系
4. リトル・リチャード "The Girl Can't Help It" (映画版もあり)
5. エルヴィス・プレスリー "(Let Me Be Your) Teddy Bear" (「トラやライオンは怖いからダメ、君のテディベアになりたい」。ただし、エルヴィス以外が歌うとおかしい人みたいに聞こえるので注意)
6. ビートルズ "I Wanna Hold Your Hand" (女の子はどういうわけだか手をつなぐのが好き)
7. ジョン・レノン "Woman" (ジョン・レノンのソロ曲はたいてい女性に勇気を与えてくれる。ビートルズ時代には"Yes It Is"みたいな情けない曲を歌ってたことを考えると、男性がどうやって自分に自信を持てるようになるのかわかって結構面白い)
8. ローリング・ストーンズ "Ruby Tuesday" (やたら男男していてミソジニックなことも多いローリング・ストーンズにしては珍しい乙女テイストな楽曲。自由な魂を持つルビー・チューズデイを素直に褒める)
9. ロイ・オービソン "Oh, Pretty Woman" (来日時の映像)
10. ヴェルヴェット・アンダーグラウンド "Rock & Roll" (「あの娘の人生はロックンロールに救われた」)
11. スウィート "Ballroom Blitz" (ダンスホールの電撃戦)
12. アリス・クーパー "Be My Lover" (これはアリス・クーパーにしては普通の歌)
13. クイーン "Sweet Lady" (ものすごくひどい女に嬉々として従ってしまう男の歌。クイーンの歌はどれも結構好みがあるので注意)
14. トゥイステッド・シスター "We're Not Gonna Take It" (「私たちもう我慢なんかしない!」)
15. ラモーンズ "Sheena Is a Punk Rocker" (シーナはパンクロッカー!!!)
16. クラッシュ "Lover's Rock" (避妊の必要性を訴える)
17. ガンズ・アンド・ローゼズ "Sweet Child O'Mine" (いつも超ミソジニックで暴力的でどうしようもなく見える奴が実は優しかったりすると心が洗われるような気がするという好例)
18. エアロスミス "Janie's Got a Gun" (エアロスミスというとお気楽バンドのようだが、これはテーマが父親による娘の虐待)
19. エルトン・ジョン "Candle in the Wind" (マリリン・モンローとダイアナ元妃に捧げられているからには女性必聴)
20. U2 "Sweetest Thing" (ボーイゾーンもビデオに出演)
21. ブラー "Boys and Girls" (男だか女だかよくわからなくなってくる歌詞が素晴らしい)
22. プライマル・スクリーム "Country Girl" (カントリーガールがとにかくビデオで暴れる。宗教的な歌詞と相まってなんかすごいことになっている)
23. グリーンデイ "She's a Rebel" (グリーンデイはパンクだけどちっとも男男してないと思う)
24. フランツ・フェルディナンド "Do You Want to" (「女の子が踊れる曲を作ろう」としたフランツの心意気の集大成。「今日の夜起きてこう言ったんだ、『誰かをメロメロにしてやるぞ!』って。わかったんだ、それはキミだ!キミってラッキー!」…)
25. シザー・シスターズ "Take Your Mama Out" (お母さんと一緒に聴いてみよう)
…なんか、「ミソジニックなバンドの裏に秘められた脆弱性を認めよう」みたいなエントリになっちゃったかも…