お日様ホリデーなんていらねえぜ(2)〜マイセンめぐり

 さて、この日はYuN_1407さんと早起きして一路ザクセンへ。途中で雪がふって列車が三十分以上遅れたりもしたのだが、YuN_1407さんが全部ドイツ語をきいてしゃべってくれたので、私は全く大名道中のような気楽っぷりであった。ありがとうございます!

 さてさて、最初についたのは陶磁器の街マイセン。

 かわいい街だが、結構でかくて見所もたくさんある。写真にうつっているのは中心にある広場にたっている聖母教会。
 教会の中。

 いがいがのついた星の飾りはドイツでよくあるもののようで、たいていの教会に飾ってあった。写真ではよくわからないが、結構めんこい。

 このあたりはエルベ川の谷になっているところなのだが、まずはお城を目指して丘をのぼる。
 丘に行く通り道にあるABCDタイル。全てのアルファベットを含んでいるのだそうな。 

 雪の大聖堂。

 大聖堂の中。




 とても立派で、一部貸し出ししていて見られないがデューラークラーナハゆかりのものもあるそうだ。ただ、室内とは思えないほど寒い。あと、塔は昨日の壁記録センターに引き続き凍結と雪で閉鎖されて見ることができず。ドイツの冬は厳しい。

 大聖堂のすぐ隣にアルブレヒト城があり、博物館になっている。
 広間など。


 とてもきれいな青天井。

 ここはアウグスト強王がマイセン磁器を最初に開発するのに使った城だそうで、マイセン関係の展示もたくさんある。

 よく見えないが、このレースとかも全部マイセンでできている。まるっきりホンモノのレースみたい。
 このお城自体結構大きくて見応えがあり、マイセンの歴史についてもパネルなどで詳しく解説していて勉強になる。

 さて、次はちょっと離れたところにあるマイセン工房へ。
 マイセンを実際に作っているところを職人さんがプレゼンしてくれる。ちょっと直訳調でよくわからないが、日本語の解説もあり。



 これを見ていて考えたんだけど、マイセンの職人を一人養成するのと大学院生を一人養成するのってどっちがお金かかるんだろうね?他にもパイロットとかエンジニアとか時計職人とかフォークリフト運転手とか、いろいろな専門職の養成費用を比較してみると面白いかも。

 展示ももちろんたくさんある。下のはニセマイセンとホンモノマイセンを並べたもの。

 ホンモノマイセンには値段がついていて即売展示になっていたりもしたのだが、だんだん見ていると感覚が麻痺してくる(置物だと最低30000ユーロとか、指ぬきが20ユーロ以上とか…)。あと、日本と台湾はマイセンのいいカモらしく、十二支マイセンなんかも開発しているとか。ちなみに十二支マイセンは超かわいいのもあったのでおそらく東アジアの金持ちには非常にウケるのであろう。
 
 マイセン工房ティーハウス。

 なぜかメニューに北海道かぼちゃが。ドイツでよく見かけるとか。

 マイセンの食器でお茶とケーキが出てくる。ちょっと割高だけどうまい!


 ケーキはアップルクランブルに近いものだったが、イギリスのたいていのアップルクランブルよりはうまかった。

 さて、この後ドレスデンに向かい、予約しないと見られない歴史的緑の丸天井という博物館を見た。宝石をささげるムーア人の彫像とか、神経症的に陶器で埋め尽くした部屋とか、面白いことは面白かったけど12ユーロで予約ありっていうのはちょっと高かったかなぁ…あと、ドレスデンってどこも建物がえらく古くて立派で様式もよく似ているのに案内板が少ないからすぐ迷う。緑の丸天井に行くときにかなり迷って焦った…

 この日はドレスデンの新市街のゲストハウスに宿泊。一人たったの19ユーロだし、清潔だった。