お日様ホリデーなんていらねえぜ(5)〜シャルロッテンブルク宮殿と動物園など、そして壁の側とバレエ



ベルリンの壁の側 君は5フィート10インチ♪

 さて、ドイツ五日目。この日はまずシャルロッテンブルク宮殿へ。

 中は華麗の一言。修復はしてあるんだろうが、実に立派。


 植物の壁紙の部屋。

 …なんか、眠り姫の部屋を蔦とかがとりかこんで守ってるみたいな感じのちょっと怖い部屋だなぁ。




 陶磁器の間。所狭しと壁を埋め尽くす青い陶磁器の数々。

 なんていうかドレスデンの緑の丸天井でもこういう部屋あったけど、こういう壁を埋め尽くすタイプの装飾って、権力に空白ができることを嫌う神経症的なまでの自己顕示欲と寂しがりを感じるよね。Power on Display。

 新翼と旧翼があってとにかく広く、絵とか調度品も展示もあって非常に見応えがある。ベルリンでも最も人気のある観光スポットのひとつらしいのだが、納得。

 この後、昨日買ったミュージアムパスを使って宮殿向かいのベルクグリューン美術館へ。ここはピカソの友人であった画商ベルクグリューンの所蔵品を中心にした美術館だそうで、小さいが非常にかわいらしい雰囲気で所蔵品も充実している。ピカソマティス、クレーなどがたくさんある。



 …ここのクロークでアメリカ人らしいお客さんが英語が通じず(間違ったコートを出されたらしい)苦心してた。観光化されてなくてこぢんまりしている。

 この界隈には他にもたくさん博物館があるらしいのだが、よく場所などがわからないので、とりあえずは次の目的地へ。
 お昼を食べた後、ケーテ・コルヴィッツ美術館へ。ここは四階建ての小さい建物なのだが、コルヴィッツのくらーい作品が堪能できる。しかしコルヴィッツの作品はいくら働いても子供を養うお金が稼げない母とかを描いているから、まさに現在の日本で注目されるべき作家ではと思うのだが…


 コルヴィッツの現実が重くのしかかる版画と彫刻を見た後は気分転換に動物園へ。街の中にあるのだが、すごくデカい。
 水鳥。

 白オオカミ。すんごくカッコいい。

 ふさふさしっぽ。

 さて、ベルリン動物園の目玉であるホッキョクグマへ。



 クマが三頭いてどれかが例の有名なクヌートだと思うのだが、あまり人もいなくてよくわからず。数少ないお客はなぜか正面に出ているクマに雪玉を投げつけており、ひどく無礼なヤツらだと思った。ドイツ語がわかったら係員を呼んでるとこだ。

 その後、バウハウスアーカイヴを見学。小さな美術館だがデザインとかはオシャレでバウハウス!な感じだった。そこでYuN_1407さんと落ち合い、今度はカルチャーフォーラムの絵画館でフェルメールの「真珠の首飾りの女」などを鑑賞。ここもとにかくデカかった…フェルメール以外にカラヴァッジオレンブラントボッティチェリなどがたっぷり。

 さて、その後に本日午後のハイライト、バレエ鑑賞があるのだが、その前に壁のそばで一枚。

 夜はウラジミール・マラホフのバレエ『カラヴァッジオ』をシラー劇場で鑑賞。ベルリンに来たからには一度は舞台を見たかったのだが、ドイツ語が全くわからんのにストレートプレイは厳しいのでバレエに。ただ、このバレエも結構アヴァンギャルドだったので結局話は全然わかんなかったな…ただ、踊りの技術はスゴかったので十分面白かった。ちょっとあり得ないような動きがたくさん取り入れられていて、びっくり。

 さらにその後、ベルリンに留学している別の友人と合流して三人でお食事。

 …イギリス…ではなく、ちゃんとベルリンだから!シュニッツェルとアイスバインのゼリー寄せにものすごい量のイモ。味はうまかったけど、この量は…