ロンドンバーレスクウィーク二日目は男性バーレスクアーティスト特集。会場はソーホーのクラブ、マダムジョジョで、客の大部分は女性(ほとんどヘテロセクシャルかバイセクシャルだと思うが、着てるものから判断してたぶんビアンもいたと思う)とゲイ男子(催しの最初に「ゲイの男の子は手を挙げて!」と司会が行ったら会場の三分の一くらいが挙手してた)。
司会のオフィーリアさん。ドラァグキング風。
最初のアーティスト。ケーリー・グラント風の上品な英国軍人の装いで登場。
コパカバーナ水兵?
スーザン・ボイル!!
最初はXファクターのオーディションのテープにあわせて「夢破れて」を口パクしていたのだが突然曲が「ザ・ストリッパー」になって脱ぎ始めるという…ちなみに"That's only one side of me"は既にイギリス人なら全員知ってるパンチラインと化してるみたいで、その台詞では場内爆笑でした。
これはストリップティーズではなく歌とスタンダップコメディみたいな演芸アーティスト。
この人はクイーンの"Now I'm Here"にあわせて踊りながらマジックをしながら脱ぐというなんかものすごく器用なパフォーマンスで非常に面白かった。激しく動くせいでマジックはたまに失敗してたが…
最後はロイヤルウェディングにひっかけて、国旗をまとってお約束のクイーンネタ。とても気が利いてる。
えーっと、看板に書いてあるのは読めると思うけど"Censored"ね。この人のパフォーマンスから会場ぐっと盛り上がった感じだったな。
バカSF風味。宇宙人につかまってストリッパーにされた宇宙飛行士というパルプマガジン設定。結構下品。
…ちなみにこういうヴァギナのオブジェはどうやらメインストリームの出し物でも流行っているそうで、去年ウェストエンドでやったストラヴィンスキー作曲のバレエ『放蕩児の遍歴』でも似たようなセットを使ってたらしい(うちは見てないのだが、すごいセットだったとか…)。
スペンサー・メイビー。この人はCDも出してるような男子バーレスク界では超有名なアーティストだそうで、たしかになんかすごいスタークォリティというかスタイルというか独特のカリスマ的な色気があった。
スタイルもロックスター風でかなり好み。というかこういう感じでステージで脱いじゃうロックスターって結構いないか…?
なんとアーティストさんだった。
リチャード・チーズのカヴァー版"Hot for Teacher"にあわせてオタクっぽい学生が脱ぐというコンセプト…なのかね?しかしこれは非常に気が利いていて笑えて面白かった。
全体的にオリジナリティもユーモアもある気の利いたパフォーマンスをするアーティストさんが多くて、以前見た男性バーレスクより全然楽しめたと思う。あと、やはりバーレスクは体型や顔の美しさはあまり関係ないね…そりゃあもちろんかっこいいにこしたことはないだろうが、最後のパフォーマーとかやせっぽちで顔もふつうだけどパフォーマンスにおそろしくユーモアがあってお客さん大喜びだったもん。こういうユーモアや諷刺があるパフォーマンスならまた是非見たいです。