ロンドンバーレスクウィーク最終日ファイナルガラ

 4/30をもってバーレスクウィークも終了。この日はエレファント&キャッスルの劇場で四時間にわたってショーがあった。

 司会。初日に司会したアイヴィ・ペイジと、フレイ・ヘンリー・ヒギンズの二名。



 始まる前の火を使った余興。


 ファイナルガラということで、時代順にハリウッドスターやバーレスクスターにオマージュをささげるという後世。

 まずは世紀転換期。マタ・ハリへのオマージュらしいが、結構ふつうのファイアーダンスでは…?


 …イサドラ・ダンカンらしいのだが、この靴でイサドラはないだろ。スカーフはしてるけど…


 サリー・ランドへのオマージュ。綺麗だけどこれもふつうのファンダンスだなぁ…


 マレーネ

 うーん、これもただのモノマネになってる気が…


 ジョゼフィーン・ベイカー。これもやっぱりただのモノマネだなぁ…

 ちょっとこのあたりまでは伝説的大スターをただコピーした感じがしないでもないプログラムでちょっと退屈。


 タップダンス。


 アンナ・メイ・ウォンへのオマージュ。これは悪くなかった。

 なぜか曲が中国風味の「里の秋」なんだけど…そうだよね?

 ここでいったん休憩。アイヴィ・ペイジ再登場。


 スピークイージーの美女という設定らしい。


 大きい風船を使ったダンス。このへんからちょっと退屈してカメラのカラー設定を変えてみた。

 セピアにすると昔風で白い照明がテカテカにならなくて結構いい。それにこの演目は"Love for Sale"のセクシーで憂鬱な旋律と踊りの雰囲気がよくあってて良かった。


 ジプシー・ローズ・リーへのオマージュ。

 本物のジプシー・ローズ・リーはこんなにむっちりしてなくて、もうちょっとやせててこましゃくれた少女みたいなキュートでウィットのある感じなのでちょっとイメージ違うと思うのだが、踊り自体は悪くなかったと思う。


 ブリストルのスターらしい。星を使ったダンス。


 これは黙劇ふうのコントだったのでモノクロ映画っぽい色調でとってみた。

 女性のほうが途中からマリリン風味になって"Every baby needs a Daddy"などを歌ってくれた。

 "Sooner or Later"にあわせたダンス。これも選曲と踊りの雰囲気がよくあってるのだが、白い照明が強すぎてうまく撮れなかった。

 男性バーレスク。大道芸で使う背の高い一輪車の上にのってそこで脱ぐという超器用なパフォーマンス。

 隣で見ていた男性はびっくりして連れの女性に"Amazing!"とか言ってた。


 二度目の休憩のあと、なんとヘンリー・ヒギンズがロッキー・ホラー・ショーフランクフルターになって登場。

 最後はファイアーダンスまでやってくれた。音がかなり割れちゃってて歓声が聞こえづらいが、もちろん会場大喜び。


 ファンダンス。


 フランスのアーティストさんらしい。


 見ればなんとなくわかると思うが、ベティ・ペイジへのオマージュ。

 うーん、悪くはないけどやっぱりただのモノマネに見えるなぁ。それにベティ・ペイジは着てるものはあんだけ過激なフェティッシュファッションなのになんかもっと超キュートで上品な感じじゃない?


 チェリー・シェイクウェルによる"Lady of Cake"。


 昆虫の女王のダンス。

 ほんとうはもっと断然緑色が鮮やかだったのだが、あまりうまく撮れてないなぁ。

 このダンスも緑があまり綺麗に出てないねぇ。もっと鮮明な色合いだったのだが…


 このアフリカンのダンサーさんは可愛かった。


 最後はマリリンで〆!

 しかしマリリンって他のハリウッドスターと違って誰が真似ても結構さまになるよね。なんというかあれだけ美しくてグラマーなのにいかにも薄幸の儚い佳人っていう感じがして、生身の肉体としての存在感が希薄だから真似しやすいんじゃないかな…

 しかしこの日はちょっとコンセプト負けしてる出し物がわりとあって見ていてたまに退屈だったなぁ…初日と最終日はあるコンセプトに基づいてプログラムを組むっていうのだったが、この二日が一番うまくいってない感じもした。なんというかもっとアーティストさんに好き勝手にやってもらったほうがオリジナリティがはっきり出て良いのではと思うんだけど。