一日目の午後はカフカ博物館、ムハ美術館、共産主義博物館へ。まずはカフカ博物館について。
カフカ博物館は撮影禁止だったのだが、川のそばにあるそんなに大きくない博物館だった(前にワケのわからないパーツが動く小便小僧の彫刻があって人だかりができていた)。展示品はカフカが亡くなる前に意思疎通のために書いていたメモ(病気で話すのもできなくなっていたので、のどがかわいたとか全部書いて伝えていたらしい)や初版本、その他19世紀末〜20世紀初めのプラハのユダヤ系知識人の暮らしぶりに関するパネル展示など。カフカの恋愛模様とかについてもかなり詳しい写真付きパネルがある。役所の引き出しなんかを模したかなり凝ったディスプレイで、展示品はそんなに多くないがいかにも不条理っぽい雰囲気の展示が良かった。
ムハ美術館もそんなに大きくないが、ビデオの上映もあるしポスターは結構いろいろあった。とくになんか救国乙女みたいなポスターがすごかったな…思ったんだけど、ムハ(ミュシャ)って女性もナショナリズムもカワイイとこだけ取り出してきて理想化するよね。魅惑のナショナリズム…
共産主義博物館はヴァーツラフ広場っていうのの近くにあるちっちゃい博物館。
案内板。既に資本主義にやられている。
驚いたのは、なんかムハに引き続き救国乙女系のポスターがやたら多いこと。何か神話でもあるの?そういう…
↑これ好き。「ブラがあれば西側の姉妹同様燃やしてるのに!」
上の写真はビロード革命のようだがすごくいい写真だと思った。体制を象徴するのが男性警官でつかまってるのがオシャレな女性(この場合、オシャレがたぶん女性の自由を象徴してる)。ジャン・ジュネだったら女の子のほうを応援しながら男性警官カッコいいとか思うんだろうな(うちもそういう人になりたいです)。
これは科学史的に面白いのでは。コペルニクスとガガーリンを並べたポスター。
最後に:博物館で買ったものすごい自虐ネタのハガキ。福島のことを考えると全く笑えない。
書いてあるのは"It was a time of happy, shiny people. The shiniest were in uranium mines."「それは幸せで輝いた人々の時代であった…一番輝いていた人たちはウラン鉱山にいた」