さて、お次は同じくロイヤルマイルにあるピープルズ・ストーリー博物館とエディンバラ博物館。これもちょうどお向かいに建っている。
ピープルズ・ストーリー博物館。塔が目印。
ここはエディンバラ庶民の暮らしぶりの移り変わりを展示する博物館である。
入ってすぐ、21世紀と18世紀の一般家庭の暮らしを比べる表が。
これを見ると衛生は本当に改善してるなー。
昔の街の様子をいろいろなブースで見せてくれる。
えっ。
…と思ったら、昔の窓ふき職人か何かの展示らしい。
80年代末のエディンバラの映画館。
人形はワーキングクラスのバイク青年と移民二世の(80年代規準では)おしゃれな女の子。パネルによると女の子のほうは服を自分で作ってるそうで、たぶんジョン・ヒューズ映画とかにカブれているんだろうと思う。マルチカルチュラルで活気あるエディンバラをアピールしたいようだ。
こんな感じで、無料にしては結構気合いの入った展示をしていて面白い。
お向かいのエディンバラ博物館。
なんと、私がすごく好きそうな展示をやってるではないか。
特設展はエディンバラの婦人参政権運動の歴史。
パンクハースト家の女性たちのオシャレっぷりを見よ。
フローラ・ドラモンド(左上)のブッチっぷりがすごい。婦人参政権を訴えるため、こんな格好でデモに出てって馬にのったりしたらしい。惚れるなぁ。
少女も婦人参政権のために行進する。
反婦人参政権プロパガンダ。赤ん坊を使ったセコい広告など、やり口は今と同じである。
婦人参政権グッズの展示。全然知らなかったのだが、サフラジェットたちは婦人参政権アクセサリーとかを作って身につけていたらしい。紫、白、緑の三色が婦人参政権カラーで、フローラ・ドラモンドはこの色合いの宝石を身につけていたのだそうだ。
宝石とか見つけるあたりがちょっとハイソな感じで婦人参政権運動を引っ張ったのが上流階級の女性たちだったんだなという気がするが、一方で政治的主張のためにそういう「女らしいもの」を好んで身につけるというのは別に第三波フェミニズムとかじゃなくこの頃からずっとあることなんだと再認識させられた(サフラジェットがかなりオシャレだったという話はよくきくのだが)。
現代まで婦人参政権運動の命脈が生きていることをうたった垂れ幕。
こんなわけでエディンバラ博物館の特設展示はかなり面白かった。どうせならミュージアムショップで婦人参政権バッジとか売ってくれればいいのに…あったら買ったんだけど。