西洋中世学会ポスターセッション&原基晶さんトークイベント

 昨日は午後から慶應義塾大学日吉キャンパス西洋中世学会ポスターセッション&原基晶さん(『チェーザレ 破壊の創造者』監修)トークイベントに参加。

 まずは一時からポスターセッションだったのだが、二時間で五枚くらいしか見れなかった。最初にid:saisenreihaさんの再洗礼派のポスターを見たのだが、これが一番面白かったかな…再洗礼派とかうち全然知らないのだが、史料をきちんと読んでいるのだがあまり盛り込みすぎになっておらず、歴史地図とかを使っていてわかりやすかったと思う。その後ヴァルド派についての発表を見ようかと思ったのが(『ヴァルド派の谷へ―近代ヨーロッパを生きぬいた異端者たち (historia)』は読んだことあった)、宗教二連ちゃんだときつそうなのでチョーサーのポスターを二つ見ることにして、その後アイルランド修道院についてのポスターを見て(これは修道女フィデルマくらいの時代の話?)、イングランドの聖人伝のポスターを見たらもう時間になっていた(結局ヴァルド派は見れず)。

 とりあえずやはり博論が終わったか準備中の人の発表のほうが質は高かったように思うが、博論の構成全部とかだとかなり盛り込みすぎになるので、たぶん一章の半分とかあるいは一節分くらいの内容をポイント一個にしぼって歴史地図などを用いて説明するのがいいのではと思った。あと、話のうまい下手がかなり目立つ。ほとんどプリントを渡して読んでもらうだけみたいな人と、自分からいろいろ話して質問を引き出せる人とでは面白さがやはり違う。

 それから、大量の画像資料を使う美術史や、動画・音源を使う演劇・音楽などは意外とポスター発表は厳しいかもしれないと思った。ラップトップとかiPadを持ち込まないと無理だろうし、電源の確保とか、音を出すと既に議論でうるさい会場がさらにうるさくなるとか、技術的に解決しないといけないところが結構ありそう。


 ポスター発表のあとおやつセッションがあったのだが、これが非常に謎な感じで、生ハムを巻いたグリッシーニとサンドイッチと午後の紅茶とみたらし団子とカントリーマアムが出てきていた。


 三時半からは原基晶さんトークイベントで、これはUst中継されたので見た人も結構いるのではと思う(録画アーカイヴあり)。うちはトークをツダったのだが、質疑はマイク持ちをやったのでツダれなかった。ツダりはTogetterまとめになっているのでそちらを参照のこと。時代考証の話から始まって最後は生と死の話になる感動的なトークだった。


 後片付けのあとは打ち上げがあったのだが、なんかもう打ち上げがツイッターオフ会と化しており、名札の名前の下にハンドル名が必要な感じ(?)だった。二次会はアイリッシュパブオブライエンズであったのだが、ここは「体に優しいアイルランド家庭料理」(撞着語法?)が売りだそうである。