ハロウィーンとローソクもらいについて

 そろそろハロウィーンでこちらではウェイトローズなんかにかぼちゃグッズみたいなやつとかが並んでいたりするのだが、まあハロウィーンは本来アイルランドスコットランド、あるいは北イングランドなんかで盛んな習慣で、南イングランドでは11/5のガイ・フォークス・デイの火祭りのほうが盛大だったりするので(最近はアメリカの影響でこのへんもハロウィーンやるようでゾンビが人気)、まあ地域ごとに盛り上がりが違う…のはいいとして、ブリテン諸島の住民ならたぶんみんなハロウィーンにはTrick or Treat(「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」)と言いながら子どもたちがお菓子をもらって歩くのを知っている。


 それで、北海道には実は七夕にやるローソクもらい(あるいはローソク出せ)という習慣があり、これはハロウィーンにそっくりである。北海道ではたいてい七夕は8月7日にやるのだが、この日は柳の枝(竹ははえていないので当然使わない)に短冊を飾り、日が落ちると子供たちが集まってローソク出せの歌を歌いながらローソクやお菓子を出せと近所の家々を脅迫(?)して歩く。

 このローソク出せの歌は地域によっていろいろバリエーションがあるのだが、士別ではこうであった。

♪出せ出せローソク出せ
出さぬとかっちゃくぞ
おまけに食いつくぞ♪

 ただ、私が生まれた頃にはもう士別は大変な過疎化で子供もあまりいなかったし、実際にローソクもらいに行ったことはない。七夕になると歌だけ歌って柳を飾ってた。♪笹の葉サラサラ〜♪の歌も歌ったが、笹の葉なんて七夕に飾ったことないのにヘンな歌だなと思っていた。