ファンダムのある古典英文学作家メモ

 昨日に引き続き勉強関係のメモばっかりで恐縮だが、ちょっとファンダムのある古典英文学作家の一覧を作ってみた。この場合、ファンダムというのはプロの研究者集団がくっついているということではなく(そんならどんな作家にもファンダムはあることになってしまう)、アマチュアで作品を熱烈に愛好している人の集団があるかを基準にしている。


中世
 アーサー王伝説には明らかにファンダムがあるが、作家ではないと思う。チョーサーのファンダムとかきいたことない…


17世紀
Bardolatry
 ウィリアム・シェイクスピア礼賛を指す言い方。単語ができたのは20世紀に入ってからだが、ファンダムは既に18世紀半ばからある。


18世紀
Janeite
 ジェーン・オースティンのファンを指す言い方。オースティンのファンダムは19世紀末からある非常に由緒正しいファンダムであり、今でもJaneiteはすごいたくさんいる。オースティン関係の聖地巡礼をやったり、オースティングッズを持っていることも多い。1990年代以降、映画やテレビになってさらにファンが増えたため、ハリウッドにおけるオースティンの権力を示したパロディ画像まである。


19世紀
Brontëmania
 ブロンテ姉妹のファンダム。リアリスティックラブコメ路線のJaneiteに比べるとダークでセクシーな持ち味が特徴。最近、Janeiteに対して巻き返しをはかっている。

シャーロッキアン(ホームジアン)
 知らぬ者もいないシャーロック・ホームズのファンダム。


オスカー・ワイルド
 名前のついたファンダムはないと思うが大変ファンが多く、ポピュラーカルチャーへの影響力が甚大。アンサイクロペディアでは"Officially listed as the National Sport of England, making up Oscar Wilde quotes is widely regarded as the greatest spectator sport ever invented"「オスカー・ワイルドのニセ引用を作ることは公式に認められたイングランドの国技であり、今まで発明された最も見栄えのするスポーツと広く認められています」だって…


ルイス・キャロル
 このファンダムにも名前はついてないと思うが、アリスオタクはすごくたくさんいる!世界中にいる!


 ディケンズは人気はあるがファンダムはない気がする。


20世紀
T.R.R.トールキン 
 指輪物語のファンダムは皆さんもご存じのとおりすごい。民族集団を形成してるんじゃないかと思うくらい。


 現役の作家ではJ.K.ローリングのハリー・ポッターにはすごいファンダムがある。現在も発展中。