海外ドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』観たい!



海外ドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』観たい!
『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』第1話の感想を教えてください

 久しぶりにお題にのっていみることにした。

 一応、第一話だけ見たのだが、これってミステリと疑似科学SFの中間…なんだろうと思う。と、いうのも、主人公のカル(ティム・ロス)は心理学者で人間の微表情を読み取る専門家で、推理よりは人心掌握で事件を解決するのだが、たぶん実際は表情の読み取りで人の心を判断するというのはここまでうまくはできないのではないかと思うからである。演出が良いのとティム・ロスの演技に異常に説得力があるせいで話を見ている間は気にならないのだが、あとで考えると「いやこんなんあるわけないだろ」って気がする。まあミステリというのはシャーロック・ホームズの時代から誇張したおはなしをテクニックで見せるものなので、これはこれでいいんじゃないかって気がする。

 あと、あそこまで他人の表情が読めるんならカルはもっとものすごい世間離れしたサヴァン的な変人か(オリヴァー・サックスのエッセイで、精神の病気で長期入院中の人たちのほうが健康で世慣れた人々よりも他人のウソが見抜けるとかいう話があるでしょ)、あるいは今にもカルト宗教を始められるそうなカリスマ的な人物に作ったほうがいいんじゃないかと思うのだが、思ったほど変人じゃなくて結構まともな父親だったりするあたりがアメリカ趣味な気がした。全くの予想だが、これをイギリスで作ったらカル役はとんでもない変人(それこそBBCの『シャーロック』に出てくる全く社会に適応できてないホームズ)にされるのではという気がする。

 しかし、第一話が始まってすぐカルが言う「表情は世界共通だ」っていうのはある程度は正しいのだろうと思うが(モデルになった表情博士のポール・エクマンはパプアニューギニアで調査やったらしい)、そこまで文化に左右されないもんかねぇ…このへんはどのあたりまで研究が進んでいるんだろうか。この後、アメリカで育ったんじゃない人々とカルが対決するエピソードとかもあるんだろうか?