専門家が誰もやらないからウィキペディア「科学技術社会論」を翻訳したよ

 

(上のツイートはid:Basilio_IIさんこれに関するブクマコメントです。)

 先日に引き続き、waqwaq企画にのってウィキペディアの「科学技術社会論」(STS)を英語から翻訳した。

科学技術社会論

 17世紀の誰も知らないエログロ芝居の項目ばかり作っていると演劇学者は役に立たないと仕分けされるので、今最も需要がありそうな項目を(専門外だけど)翻訳してみた。ま、科学コミュニケーションに限らず学術情報コミュニケーションはパフォーマンスの一種(実際、外科手術の創生期には金とって手術を見せるとかやってたしね)だから広義のパフォーマンススタディーズってことで…

 とりあえず専門外なので問題点は以下4点。
(1)固有名詞の読みがわからない。(「ヴィーベ・E・バイカー」って、オランダ人?)
(2)定訳がわからない。怪しいものは全部ウェブで検索してヒット数が多い訳語にした。
(3)「技術指向」の箇所が全体的に怪しい。そもそも"The Turn to Techonology"は「技術指向」でいいのかとか、あと最後のmaterialityに関する議論はよくわからない。文化とかいう抽象的なものと、例えば工具とか材料とかモノという具体的なものの関わりを探るってこと?違う?
(4)「専門家の団体」のところで、citizen(市民)と専門家を分けているのがなんかいやだ。だって専門家もcitizen(市民)でpublic(大衆)の一部だから。

 と、いうことで、とくに上記四点については専門の方の加筆をお願いしたい。よろしくお願いします。

おまけ:科学技術社会論の研究者である標葉隆馬さんがid:r_shinehaはてなダイアリーを初めて、「「欠如モデル」と「欠如モデル批判」についての覚書」をアップされてます。こちらもどうぞ。