DAR博物館〜アメリカの愛国婦人会の博物館に行ってきた

 お次はDAR博物館へ。ここはDaughters of the American Revolution(アメリカ革命の娘たち)という組織がやっている博物館で、名前はまるで革命家みたいだが実際は保守的・エリート主義的・閉鎖的な愛国婦人会っぽい団体らしく、アメリカ独立戦争に参加した人々の子孫の女性たちによって運営されている。この間ナショナルポートレイトギャラリーで見たマリアン・アンダーソンのコンサートにいちゃもんをつけたのもこの人々だし、グラント・ウッドに諷刺されたりもしてたらしい。そんなわけでどんだけ右翼っぽいのかとびくびくして行ったが、まあ展示やショップはごく普通の博物館で、アメリカの家庭生活や女性による手工芸品を主に収集している。
 よっぽどカネがあるのか一等地にあるすごくでかい建物である。

 内装もかなり立派。




 図書館も持っている。

 博物館・図書館・会議室が全部つながっていて区別がないので、カードとか持ってなくても図書館に入れてしまう。ふらっと会議室に入ったらヨガ教室やっててびびった。
 この博物館の特徴は19世紀〜20世紀はじめくらいのアメリカの各州の流行を再現したPeriod Rooms(時代の部屋)というのをたくさん持っているところである。







 ドールハウスの展示。


 一般展示室は撮影禁止なのだが、とにかくアメリカの女性の工芸品の代表ということでキルトの展示が充実している。どれもすごく可愛いし手が込んでいて、デザインの良さには感服。まあ全体的に展示の愛国主義・家庭中心主義は気になったが、そうはいっても入館無料だしピリオドルームズとキルトだけでも見る価値ある