読んでない本を大々的にオススメします!ロンドン街歩きに超オススメのガイドブック、London's Hidden Secrets 2

 本日はなんと読んでいない本の書評である。

Graeme Chesters and David Hampshire, London's Hidden Secrets: Discover More of the City's Amazing Secret Places Volume 2, Survival Books, 2012.

 先月出たばかりのロンドンのガイドブックなのだが、2というからには1もあって、これは去年出たLondon's Hidden Secrets: A Guide to the City's Quirky & Unusual Sightsの続編である。

 ガイドブックということで通読するタイプの本ではなく、もちろん頭から最後まで読んだわけではない…のだが、これはロンドンに住んでいたり、よくロンドンに来る人は参照用に手元に置いておいて損はないガイドブック二冊だし、オリンピックの時期に遊びにくるがあまりにも込んでいるところばかりだと嫌だ、通好みの史跡まわりや街歩きで安く遊びたい、という人にもオススメである。基本のガイドブックとしては日本語の地球の歩き方わがまま歩きが定番だと思うのだが、これ以外に何か英語でガイドブックを買うならこの二冊はかなり適していると思う。これだけで街歩きは無理だろうが、どこか行ったことのない駅に行く必要がある時、「近くになんかおもしろいとこないかなー」と思ってめくると必ずおもしろげなスポットが見つかる!みたいな使い方をすべき本。


 London's Hidden Secrets 2はロンドンを9区画(パート1は10区画だった)に分け、それぞれの地区にあるあまり知られていない史跡、博物館、公園、歴史のある建築物、由緒ある墓地などを行き方や入館料などの基本情報とともに解説したもので、住んでいる人でも知らないようなマニアックな建築物とかをなかなか魅力的な写真つきでよく拾っている。大英博物館みたいなメジャーな博物館はのってないのだが、ホルボーンのマンガ博物館とか、テレグラフこのリストにのっているような小さい博物館はたいてい行き方と一緒にのせてある。観光客のルートにあまり組み込まれない郊外のほう、例えば去年暴動があったハックニーにあるHackney Empire座とか、あまり再開発されていないからこそ昔のものがよく残っている下町の風情ある建物を紹介しているのもいい。


 こういう「あまり知られていない博物館や史跡を紹介する」というガイドブックはパリでも出てるらしいのだが、東京版ってあるんだろうか…あるんなら欲しいのだが。