James Bromley, Intimacy and Sexuality in the Age of Shakespeare

 James Bromley, Intimacy and Sexuality in the Age of Shakespeare(Cambridge University Press, 2011)を読んだ。

 面白かったのだが全体的にセクシュアリティどんぴしゃの話が多く、私が興味を持っていたreadingとintimacy(18世紀になるとこれが大きなテーマになってくるのだが)の話とかはほとんど扱われていなかったのであまり博論には役立たなかったかも…とはいえ、初期近代イングランドにおける女性独自の共同体としての女子修道院の話とか、メアリ・ロスの『ユーレイニア』分析などは非常に読み応えがあった。女子修道院とか処女性関連の話題は最近流行っているようにも思うので、時間ができたらもうちょっと関連文献を読みたい。