ハックニーエンパイアの近くにあるハックニー博物館に行ってきた。
古代から現代までハックニーの歴史を解説する博物館だが、展示はわりと17世紀以降が充実している。
時代ごとの家屋の模型。
これは古典的な中華料理店の模型…なのだが、なぜか半分パイショップにのっとられている。
印刷所の再現。
新しい思想のすみか、悪く言うと過激派の巣窟としてのハックニー。まずはバーベッジがショアディッチに劇場を建てた話。
1700年代からハックニーにあった非国教徒コミュニティ。
難民・移民の避難所としてのハックニー。
多文化のせいで起こる軋轢と暴動の歴史。1736年の反アイルランド人種暴動などについて。去年のロンドン暴動についてはまだ展示を作ってないようだ。
多文化を祝うために作られたオブジェのようなもの。
第二次世界大戦。この反ナチス情報戦プロパガンダポスターは面白いね。「そこまでバカじゃないんだよ」という標語とともに描かれている美人スパイ、というのがドイツの諜報活動のイメージなのかぁ…
ハックニーといえばスクォッティング。ということで、不法占拠のせいで立ち退きを要請され、通告書を受け取っている女性をフェルメールのスタイルで撮影した現代アート。
オリンピック関連企画。1948年のオリンピックに出場した架空のハックニー出身オリンピアンを子供たちが考えるというもので、第二次世界大戦とオリンピック両方についての知識を深めるためのアート企画らしい。
無料だしそんなに大きい博物館じゃないのだが、結構展示は充実している。ロンドンの区の博物館は結構どこも気合いが入っていて郷土史に興味ある人には面白いところが多いと思う。とくにハックニーはロンドンの区の中でも多文化であるがゆえに文化的に豊かだがかつトラブルも多いところなので、その歴史がよくわかる。暴動が多いのはちょっと困るが、難民保護とかを誇り高くかかげているとことかは正直日本と比べてうらやましいかも…