さて、カーディフ二日目の最初はBBCウェールズが製作している看板番組のひとつである『ドクター・フー』の展示、「ドクター・フー・エクスペリエンス」へ。
BBCウェールズの敷地はカーディフ・ベイにあり、港にターディスが着陸してる…
ロビーの展示。
前半は3Dとか使って『ドクター・フー』11代目(マット・スミス)の世界を体験するというアトラクションでこれはかなり子供向けでイマイチだったのだが、後半の番組の歴史に関する展示は非常に面白い。
歴代ドクター・フーの役者と衣装の変遷の展示。着てるものや役者の個性が流行で移り変わるところがなかなか。
現在の形になる前のターディスのコンソール模型。相当シンプルでいかにも昔のSFって感じ。
先代、つまり10代目ドクターのターディスコンソール模型。すごいレトロフューチャー系の雑然としたデザインで、SFの志向性がかなりスチームパンクよりに変わったことがよくわかる。
これはたしか現在のコンソールの原型になったもの。
近くで10代目が11代目になるところの映像を放映。ちなみにうちは10代目のデヴィッド・テナントの時はかなり一生懸命見てたんだけど11代目になってからほとんど見てなくて…
引退した歴代小道具や衣装を修復して展示するコーナー。
スペーススーツにもウェールズ語の解説が。
歴代ダーレク。怖い…
しかし、ダーレクとR2-D2ってデザインの志向はかなり似てると思うんだけどR2はかわいいのにダーレクは怖いのはあれはいったい…声のせいなのか、機能のせいなのかな?
『ドクター・フー』を支える技術に関するパネル展示。ダーレクは今でもひとつひとつ人間が中に入って操縦してるらしい。
音響効果に関する展示。番組開始当初はコンピュータなどもあまりないので音響係はいろんな宇宙っぽい音を一から自作しないといけなくてすごく大変だったとか、ダーレクの声はリングモジュレーターっていうやつを使って変換しているとか、そういう話。
歴代ドクターが掲載された雑誌の表紙特集。
こういう展示は少しでもドクター・フーを見たことある人、あるいはテレビの歴史に興味ある人はすごく面白いと思うのだが、そうでない人は全くなんのことかわからんだろうと思う。しかしながらこういう展示を見ているとドクター・フーっていうのは日本でいう仮面ライダーとかウルトラマンみたいなものなんだろうと思う(子供向けの特撮で何代も代替わりしながら続いているテレビ番組だし)。日本に輸入されるとなんかカッコいいイギリスのSF番組みたいに思えるが、本当は子供がお茶の間で初めて夢中になる少しオトナっぽいところもある特撮+コメディシリーズなんだろうなぁという気がする。まあ、イギリスのお茶の間の友であると同時に世界配信されている規模のでかい番組なので、一話あたりにかかっている予算とか役者の選定の苦労とかは日本の特撮番組とは比較にならんのかもしれないとは思うが…