東京ステーションギャラリー「エミール・クラウスとベルギーの印象派」展

 東京ステーションギャラリーに初めて行って「エミール・クラウスとベルギーの印象派」展を見てきた。フランス印象派→ベルギー印象派→日本の印象派という影響関係の歴史の流れを確認しながら、ルミニスム絵画の立役者であるエミール・クラウスの絵とその日本への影響を見ていくというもの。

 ステーションギャラリーから見た東京駅↓

 実は私、UKに住んでからあまり印象派が好きじゃなくなったというか印象派ってリアリズムだよなーと思うようになってしまったのだが、この展覧会に出ている絵はどれも非常にリアルというか、ヨーロッパの風景をそのまま切り取ってきたようなものが多かった。とくにクラウスが描いたロンドンの景色とかは本当にそのまんまだ。

 なんでも、日本からヨーロッパに留学した画家のうち、フランス印象派を持って帰ってきた画家はわりと穏やかでやわらかい画風を持って帰ってきたのだが、ベルギーから印象派を持って帰ってきた画家は鮮烈な色彩とかかなりクセのある画風を持ち帰ったらしい。大原美術館の設立を支援した児島虎次郎がベルギー女性に和服を着せた絵があったのだが、この絵とかはものすごく個性的である。

 ミュージアムショップでは印象派のみならず、ベルギーに関する書籍なども販売。日本人って意外とベルギーに興味あるみたいな感じだよね?