日本橋アート・アクアリウム〜とてもきれいだがコンセプトが大嫌い

 日本橋アート・アクアリウムに行ってきた。とてもきれいだと思ったが私はこういう似非ロハス全体主義みたいなコンセプトの展示は大嫌いである。

 まずしょっぱなからこんなパネルがあるのが嫌だ。

 最初から安倍昭恵リスペクト作品が…

 これがその棚田をモチーフにしたアクアリウムなのだが、私は越後妻有トリエンナーレで実際の棚田をモチーフにしたインスタレーションを見て棚田の維持というのはものすごく大変だという話を聞いたので、なんかこういう日本橋のど真ん中の涼しいところで棚田もどきを見て楽しむっていうのはなんだかなぁ…という気が先に立ってしまった。

 中はこんな感じ。金魚を入れた水槽に照明をあてていろいろな効果を醸し出している。

 まあ、生体部品のあるインスタレーションという感じなのかな。

 ちなみに、パネル解説に「金魚は人がつくったものだけど自然の摂理だから…」みたいなことが書いてあったのだが、どう見ても人口の極みであるこういうものに「自然の摂理」とか、なんなんだそのロハス気取りは。ここまで人工的な空間を作ったんなら開き直れよ。

 この作品、「大奥」だって。

 何の批判精神もなくそういうタイトルつけるの引くわー。水槽の金魚を大奥から出られない奥女中に見立てて、その美しさを周りから鑑賞するっていうコンセプトなんだけど、皮肉にも何にもなってなくて本当にキレイなものを愛でるというコンセプトでやってるらしいあたりが頭が痛い。何かそれ以外にもコンセプトがあるのかもしれんが、それは伝わってない。

 こちらはプロジェクションマッピングを使って四季の移り変わりを示すもの。


 これ、クレイジー・ホースの裸のショーガールの体に照明をあてて…っていう演目とそっくりだよね。金魚一匹一匹の個性が引き立たないあたりとか。
 こちらは着物の柄が動くというもの。白い着物の前に金魚の水槽を置いて、金魚が動くと模様も動く。

 なぜか獺祭とタイアップ。

 …というわけで、全体的にほんっとにコンセプトが気に入らない展覧会だった。この批判精神も何もない似非ロハス空間は何なんだ。