スカラ座『ロミオとジュリエット』〜素人には少し話がわかりにくかったかも

 東京文化会館スカラ座のバレエ『ロミオとジュリエット』を見てきた。主役はナターリヤ・オシポワとイワン・ワシリーエフ。

 セットや衣装からダンスまでとにかくきちんと作り込んだ舞台で面白かったのだが、ただ前ロンドンで見た時よりもだいぶ話がわかりにくい演出であるように思ったんだけど…同じケネス・マクミラン振付のやつを見たことあるはずなのだが、UKで見た時はなんかもっと演出が素直というか演劇タッチであらすじをシンプルに見せる感じにしていたような気がする(バレエで話がわかりやすいっていうのはどういうことなのかっていう問題がそもそも難しそうだし、素人なんでそのへんわからないところもあるのだが…)。あとロンドンで見た時のほうがロミオとジュリエットのラブシーンがかなりエロティックで、ダンスだけなのにはっきり性交渉とわかるような演出だったような気がする(抽象化はされてるんだけど)。

 主演の二人は若々しく瑞々しいカップルで良かったのだが、ワシリーエフのロミオは私がロンドンで見てすっかりファンになったカルロス・アコスタのロミオに比べると若々しさがあるぶん堂々とした安定感とセクシーさが少ないように思った。