神戸の旅(3)異人館界隈後編

 さて、お茶もすんだのでさらに散策を続ける。
 こちらは風見鶏の館。


 阪神大震災で壊れたらしいのだが、長期間かけて修復したとか。

 ここに住んでいたトーマス一家は故郷ドイツに一時帰国した最中に第一次世界大戦が勃発、財産のほとんどを日本に置いたままドイツで暮らさざるを得なくなったらしい。娘のエルゼは日本育ちだったため、生まれ育った家にも帰れずかなり苦労したらしい。







 阪神大震災で崩落したこの家の煙突が庭にそのまんま置いてある。これはかなり見ていてつらい。

 萌黄の館。

 こちらが、今回の異人館めぐりでは一番ヤバかったと思われるテディベアミュージアム

 とにかく所狭しと神経症的にテディが置いてある。


 キッチンもこんなん。夜はテディが台所道具を使って決戦とかやってるんじゃないかと思う。

 ハロウィーンの飾りつけ。

 どういうコンセプトなのかわからない、雑然とメモラビリアがつめこまれた展示室。





 このテディ、やばいだろ…

 テディミュージアムは中はなんかヤバいけど管理人のおばちゃまは陽気で親切だったし、まあ地方のおおざっぱな観光地なんだろうと思ってとりあえず異人館スタバに向かう。

 スタバでひとやすみしたあと、モスクのほうを散策。

 学校を改装した、北野工房のまち。

 全体的に異人館界隈は異国情緒溢れすぎでしかも見せ方がやたらキッチュというか過剰感があり(やたらに派手な花を飾ったり、ハロウィーンでカボチャだらけだったり)、ちっとも歴史的建築物らしく見えず、まるでディズニーランドかなんかみたいなハリボテのテーマパークみたいである。しかしながらよく考えるとこの建築群は(見栄や自慢はあったにせよ)ホームシックになりがちな在外生活者用にいたって真面目な目的で作られたもので、フツーに展示をすればいかにも古い建築文化財っぽく、あっさりした感じになるはずなのだが、全然そう見えない。なんというか文化財をこうやってディズニーランドみたいに展示するのってはたしていいんだろうか、いくらなんでもちょっと…と思う一方、いやここは国際港湾都市なんだしノリで羽目をはずしたごったまぜでもいいじゃないかと思う…のだが、それにしてははっちゃけ方が足りないようにも思える。例えばこの異人館が夜は高級ゲイクラブやアヴァンギャルドパフォーマンスの箱になります!とかいうんならはっちゃけてていいと思うんだけど、そこまでのノリにはなってなくてベタな観光地っぽくまとまってしまっている感があるのが物足りない。

おまけ:神戸のごはん
 お夕飯は「広重」の神戸牛丼。牛丼にするような肉じゃない気がするが、脂がのっていておいしかった。

 これは翌朝のホテルピエナの朝食ビュッフェについてきたデザート。至福…