書誌学の定番を読み直す企画の一部として、フレドソン・バワーズ『本文批評と文芸批評』(中央書院、1983)を読んだ。
かなり古くなっている部分はあるが、ふだん本文批評に関わらない人でも実は本文批評関係の知識はきちんと押さえておかねば研究上いろいろよろしくないことが起こりかねない、ということがよくわかる本ではあると思う。信頼できない版を使ったせいで研究が無駄足になった、というまるで怪談のような事例が多数紹介されている。ただ翻訳はあまりこなれてなく、読みやすくはないかも…
書誌学の定番を読み直す企画の一部として、フレドソン・バワーズ『本文批評と文芸批評』(中央書院、1983)を読んだ。
かなり古くなっている部分はあるが、ふだん本文批評に関わらない人でも実は本文批評関係の知識はきちんと押さえておかねば研究上いろいろよろしくないことが起こりかねない、ということがよくわかる本ではあると思う。信頼できない版を使ったせいで研究が無駄足になった、というまるで怪談のような事例が多数紹介されている。ただ翻訳はあまりこなれてなく、読みやすくはないかも…