とりあえず今年の映画ベスト10を出さないといけない気になったので書く。
1. 『ジャンゴ 繋がれざる者』&『ハンナ・アーレント』
つい最近まで『ジャンゴ』がダントツ一位だったんだけど、この間『ハンナ・アーレント』を見て本当によくできてるなと思い、どっちを一位にするか決められなかった。二作とも方向性は全然違うけど「歴史を通して人間の悪と向き合う」というテーマが共通した作品だと思うので(『ジャンゴ』はぶっとびで『ハンナ・アーレント』は正攻法のシリアスな映画だけど)是非みなさまセットでどうぞ。
3.『プレミアム・ラッシュ』
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが自転車メッセンジャーに扮してニューヨークを疾走する、ワクワクするような乗り物アクション。これがシネマカリテでDVD限定公開しただけとかおかしいよ!
4.『ストラッター』
ロックシンガーのさえない日常を描く映画で一般受けはしないだろうし古いが、なんかすごいわかるものがあった。ちょっと『桐島、部活やめるってよ』に似てる。
5.『危険なプロット』
フランソワ・オゾンがフランスの政治や教育を背景にしつつ、緻密に作り上げた学園サスペンス。
6.『クロニクル』
とにかく工夫いっぱいのPOV学園映画。あと、しょっちゅう鼻血を出している人としては忘れられない鼻血映画だった。
7. 『ウォーム・ボディーズ』
8.『クロワッサンで朝食を』
とにかくジャンヌ・モローのすごい存在感。
9. 『世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅』
世界一美しい本を作るといわれる出版社の社長、シュタイデルが世界をめぐって本を作る様子を撮るドキュメンタリー。本を作ることに対するこだわりが強く伝わってくる作品。
10. 『天使の分け前』
ケン・ローチがグラスゴーを舞台にウイスキーをきっかけとして立ち直っていく不良青年を撮った映画で、厳しいながらも優しい目でグラスゴーの若者たちをとらえた後味のいい映画だった。
最後に、新宿シネマカリテを礼賛したい。留学から帰ってきたらいつも通ってたミニシアターがほとんどなくなってて非常に残念に思ってたのだが、新しくできたシネマカリテはラインナップも面白いし、『プレミアム・ラッシュ』DVD上映とか企画も野心的だし、私の好きな感じのミニシアターなのでこれからどんどん頑張って欲しい。