寒いぞ寒いぞ!三井記念美術館「楽茶碗と新春の『雪松図』」展

 三井記念美術館で「楽茶碗と新春の『雪松図』」展を見てきた。今日から円山応挙の雪松図が公開。

 応挙の「雪松図」は、いわゆる写実的な絵ではなく適度に洗練・デフォルメされていると思うのだが、松の枝にまんべんなく雪が被さって重く押しひしがれている様子が実に生々しく、風が吹いたら今にもバフバフっとこっちまで粉雪が飛んできそうな感じで、見ていて寒くなる。近くに寄って見ると、雪や葉の描き方がわりとざっくりしているところとそうでないところがあり、質感の細かい描き分けがあるように思った。

 しかし、私が行ったのは昼休みの二時くらいだったのだが、なぜか雪松図の展示ケースには大人の鼻の高さに息みたいな汚れがあった。おそらく朝方はもうちょっと込んでいて、誰かが鼻を近付けすぎてガラスをくもらせたんだと思うのだが、いくら美術館初詣だからって正月そうそう興奮しすぎだろう。

 楽茶碗のほうは、私は使っているところでもない、展示してあるだけの茶碗の良さというのがどうもよくわからないので苦手だった。いつものことなのだが…やっぱりきれいなお茶道具とか食器とかは使って飲み食いしたい。

 三井の「雪松図」もお正月のお開帳だが、東博もお正月は毎年「松林図屏風」をお開帳しているのでこちらも是非行きたいんだけど、行けるかなぁ…