『ミスティック・アイズ』

 雪で三人くらいしかお客さんがいない映画館で『ミスティック・アイズ』を見た。ベネディクト・カンバーバッチが出てる映画で、あまり惹かれる感じの内容ではなかったのだがこれ以上カンバーバッチの映画の興収が悪くなると作品が日本公開されなくなるから…

 内容はケントの田舎に住んでいる夫婦、デイヴィッドとドーン(ベネディクト&クレア・フォイ)のところにデイヴィッドの弟ニックが久しぶりに訪ねてきて、この精神不安定なニックのせいでいろいろデイヴィッドの家族の暗い過去がわかったりしはじめ、夫婦に亀裂が…というもの。

 UKの田舎町の、のどかだがいろいろ不安要素をたくさん抱えている感じをうまく表現しているのだが、全体的にお客にいろいろ考えさせようとしているわりには掘り下げが不消化な感じで、短い映画なのにけっこうたるかった。好きな人は好きだと思うのだが、私はもともとこういう笑いのないサイコドラマが苦手で、さらにこの間見た『ザ・イースト』も笑いのないスリラーだったもんで、ニ作続けてこんなマジメ映画は性に合わなくてきついなぁ…という感じ。UKの村の不安要素、についてなら『ホット・ファズ』とかを見たいよ!