東京都現代美術館「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展

 東京都現代美術館で「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展を見た。チョムスキーとの対談からインスピレーションを得たイラストとか『ムード・インディゴ』の小道具などいろいろなものが展示されていて面白いが、メインはミュージックビデオとホームムービー・ファクトリーだろうと思う。

 ミュージックビデオのコーナーは19枚のスクリーンにゴンドリーが撮影したミュージックビデオを投影し、15秒ごとにミュージックビデオが隣に移動するという方式の展示になっている。ちょっとわかりにくいのだが、つまり全てのスクリーンで違うビデオが放送されており、15秒ごとに切り替わるので、今見ているビデオの続きを見たい場合は隣のスクリーンに移動しないといけない。音はヘッドホンで拾うようになっており、V&Aのデヴィッド・ボウイ展に近い形式になっている。この場所ごとにヘッドホンで違う音を拾わせるという形式の展示はなかなか面白いと思っている。

 ホームムービー・ファクトリーのコーナーはこんな感じ。
http://f.hatena.ne.jp/saebou/20141218224646
http://f.hatena.ne.jp/saebou/20141218224648
http://f.hatena.ne.jp/saebou/20141218224647
 こういうセットを使って短編映画を作るワークショップもするらしい。これは大変意欲的な企画だし面白そうだ。子どもたちに映画に対する興味を持ってもらうという意味でも効果的だと思うので、なかなかよい展示だと思った。