Erika Rappaport, Shopping for Pleasure: Women in the Making of London's West End (Princeton University Press, 2001)を読んだ。
Shopping for Pleasure: Women in the Making of London's West End
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女性が外で出歩くお買い物という行為について、文書からショップガールがヒロインのミュージカルまでさまざまな史料を用いて分析した本である。デパートとフェミニズムの愛憎半ばする関係などはかなり面白い。セルフリッジは女性参政権運動などに賛同する女性客を惹きつけそうなマーケティングをやってた時期があったのだそうだ。またまた、女性には「ゆっくりお買い物できます!」、男性には「煩わしい買い物時間を節約!」という宣伝をやってたこともあったそうで、相反する宣伝をターゲットごとにやっていたあたり、芸が細かい。