恋の花も吹っ飛ぶ事故〜銀座みゆき館劇場『夏の夜の夢』

 銀座みゆき館劇場で青年芸術家協会の『夏の夜の夢』を見てきた。まあ、なんというか可もなく不可もないふつうの夏夢だったのだが、途中で小道具が吹っ飛ぶ事故が起こってはっきり言ってそれしか覚えてない…

 セットは木などの絵がかかれたついたて程度の簡素なもので、上演時間は1時間50分くらいとかなりカットしてあるが、それほど話の流れが悪いというわけではない。衣装はちょっと学芸会っぽかったな…

 で、問題の事故なのだが、オーベロンがパックに恋の魔術を解く解毒剤の花を渡すところで、オーベロンが花を高く空中に放り投げるのだが、そこで花が天井の照明器具などがあるところに引っかかって落ちてこなくなってしまったのである。すっかり困ってしまったオーベロンとパックを前に、観客は大喜び(?)で場内は笑いがしばらくおさまらなかった。あとでオーベロンは一応別のところから花を持ってきたのだが、その時も笑いが起こった。

 しかし、私は以前、『夏の夜の夢』で上演中に舞台でボトム役の役者が骨折して救急車呼ぶとかいう騒ぎになったのを見たことがあるのだが、夏夢って事故が起きやすい演目なんだろうか…