修論を書く前に読むべきだった〜Marilyn French, Shakespeare's Division of Experience

 恥ずかしながらこの年になってはじめてMarilyn French, Shakespeare's Division of Experience (Jonathan Cape, 1982)を読んだ。

Shakespeare's Division of Experience
Marilyn French
Jonathan Cape Ltd

 結論から言うと修論を書く前にちゃんと読むべきだった…男女の差異を強調しすぎなところはあるし、少し古さが見受けられる箇所もあるが、悲劇観やジェンダーを軸にした分析は今でも完全に通用する深みがある。とくにクレオパトラ論はかなりよかった。