ヨークはヨーク家ゆかりの土地だということで薔薇戦争関係の展示がいろいろ充実している。
ヨーク博物館前の公園。
公園ではフクロウショーも。
中に入ると、中世の吟遊詩人の生演奏が!
これはダルシマー。コールリッジの「クブラ・カーン」に出てくるヤツだ。
ハーディガーディ(シンフォニア)。
リュート。
中世関係のコーナ−。
リチャード三世コーナー。
リチャード三世について自由に意見を書ける黒板も。
中世以外にも、古代ローマや自然誌の展示もある。絶滅についての特集が。
意見表明はすばらしいが、そんなことまで投票で決めなくても…
図書室の展示。
宿の近くにあるリチャード三世博物館。楽しみにしていたのに、ちっちゃすぎてちょっと拍子抜け…
ヘンリー八世の博物館もある。
ヨーク中世まつりの一環として、リチャード三世の遺骨を発掘したフィリッパ・ラングリーの講演会が行われた(私がヨークに来た研究上の主目的がコレ)。講演会はギルドホールで行われた。
ラングリーの話はとてもわかりやすくて面白く、ちょっとクレイジーなところ、アマチュアの考古学オタクとして業績をあげたことも含めてシュリーマンっぽい人だなと思った。ここまで執念で何年もかけて発掘プロジェクトを行ったというのは、まったく歴女の鑑と言うべきか。なお、ラングリーは遺骨発掘を主目的としていたが、同時に墓所であるグレイフライアーズ教会関連の発掘なども行われていたそうだ。あと、リチャードは脊柱側湾症だったということがわかったが、これは現代の言い方では普通hunchbackという症状ではなく、プロパガンダによって障害が重く見積もられていたのではないか、という話が出ており、このあたりはわりと医学史っぽくて興味深かった。最後に、「私はシェイクスピアリアンなのだが、これだけリチャードについて新発見をした後、『リチャード三世』を楽しむのは可能ですか?」と質問してみたところ、「『ブレイブハート』みたいなものだと思って見ることにしている」という答えをもらった。本にサインももらった。