ヨークの郊外にサースクという小さな町があり、ここにも行ってきた。
けっこう辺鄙なところだが、ちゃんと町がある。
クリケットと馬のレースが人気らしい。
サースク博物館。無料のちっちゃい博物館である。
サースクのフリーメイソンについて。
ヨークシャに移住したユダヤ系について。
テキスタイルで作られた地図。
サースクになぜ来たかというと、「ジェームズ・ヘリオットの世界」という博物館を見るためである。
ここはUKのたいへん有名な獣医でベストセラー作家であるジェームズ・ヘリオットことジェームズ・アルフレッド・ワイトの自宅を改装した博物館だ。ヘリオットの作品はテレビドラマや映画にもなっており、英国内ではとても人気がある。ここは著者の医院の1940-50年代くらいの様子を再現している他、テレビドラマ版のスタジオの再現や、獣医学の歴史についての展示も行っており、UKでも珍しい獣医学に特化した博物館なのである。
患者と家族が待っている。
薬棚。
手術室。獣医の仕事というのは1940年代頃まではほとんど牧場の動物が中心で、小型動物用の診察室や手術室がもうけられるようになったのは1950年代頃からだそうだ。
第二次世界大戦の防空壕として使われた地下室。
ヘリオットの人生や業績について。パネル展示の他、ドキュメンタリー映画も見ることができる。
中庭。
銅像とこんにちは。
鶏小屋や馬小屋も。
BBCドラマの撮影現場の再現。
子ども向けに獣医の技術を教えるアクティヴィティコーナー。獣医になるためには技術や機転はもちろん、健康で頑丈でないといけないそうだ。
獣医学の歴史についての展示。パネルの他、昔の医療器具なども。
英国軍の獣医について。
女性が獣医学に対して行ってきた貢献について。
これ、暴れる動物を拘束したり、去勢したりする医療道具らしい。ちょっと怖い。
獣医学だけに特化した博物館はなかなかないこともあり、たいへん興味深く見ることができた。1940-50年代のおうちを再現しているところも普通に楽しいし、あまりジェームズ・ヘリオットを知らなくても十分面白く見学できると思う。私も名前くらいしか知らなくて、獣医学のめずらしい博物館だというから来たのだが、是非ヘリオットの本を読んでみたいという気持ちになった。