面白かったのだが、体調が絶不調〜宝塚『星逢一夜』&『La Esmeralda』

 WLの観劇ツアーで、宝塚の雪組公演『星逢一夜』&『La Esmeralda』を見てきた。

 『星逢一夜』は江戸時代が舞台の歴史もので、子ども時代に身分の差にもかかわらず星見櫓を作って親しく大空の星を観察していた藩主の息子晴興(幼名紀之介)と百姓の子どもであるせんと源太が運命に弄ばれ、やがて晴興は享保の改革を推進する藩主、源太は百姓一揆頭目という敵となって相まみえるという悲劇である。せんをめぐる2人の男の愛情も絡んだ一大ロマンスであり、またまた夜鷹(宝塚に夜鷹が!)や飢えた百姓が出てくる社会派ドラマでもあり、さらに『天地明察』みたいな科学史ものでもあり、一本で三度くらいは美味しい超大作で実によくできていたのだが、実は私の体調が絶不調だったもんで、ちゃんと見てたつもりだったんだけど全然、場面の細かいところとか思い出せない…私は前日風邪で熱が出て休講しており、1日寝て治ったと思っていたのだが、なんかむちゃくちゃぼーっとしてたみたいで、なんと子役と大人役の役者さんが同じ人であることに最後まで気付かなかった上(これは不覚すぎる)、なんかいつもはちゃんと覚えているプロットの細部とかが今考えてもあまり思い出せないので、どうも実は相当具合が悪かったらしい。せっかく面白かったのにすごい残念だ…もっと集中力がある時に見たかった…
 
 レビューのほうはさらに盛りだくさんで、風邪の頭には細かいところを思い出せないのだが、バーレスクレジェンドであるジョゼフィーン・ベイカーへのかなりちゃんとしたオマージュがあったのだけは覚えている。宝塚で夜鷹とバーレスクダンサーを見るとは思っていなかったので、ちょっとびっくりした。