NTライヴ版、ベネディクト・カンバーバッチ主演『ハムレット』

 去年、バービカンシアターで生で見てきたベネディクト・カンバーバッチ主演『ハムレット』をNTライヴで見てきた。 
 基本的には以前にレビューで書いた感想とそうは変わらないのだが、字幕には相変わらず誤字脱字があった。ただ、「こっちのほうがよかったかも」というところも二点ほどある。最後の御前試合からガードルード毒殺までは、生で見た時に一度に舞台でぐちゃぐちゃいろんなことが起こって大変見づらい演出だった覚えがあるのだが、映像だとクロースアップを使って大事なところだけ撮っているのでむしろわかりやすかったような…また、ベネディクト・カンバーバッチもクロースアップで力を発揮するタイプなので、役者の魅力をとらえるという点でもちょっと映像のほうがよかったかもしれない。

 メイキングでベネディクトが地元の学校を訪問して演劇ワークショップをやるところはなかなか面白かった。非白人の生徒がほとんどの学校劇団で、人数が少なかったのであれでハムレットをやるのは大変だろうと思うのだが、学校でほそぼそ芝居をやってるところにベネディクトが来たら子どもたちはワクワクするだろうなぁ…