スペインの旅(1)プラド美術館とソフィア王妃芸術センター

 実は今日からスペインに来ている。やっと定職について2年たち、お金がたまったので、親孝行グランドツアーと称して私のおごりで両親をマドリードに連れてきているのである。
 初日はもちろんプラド美術館。ベラスケスの像がお出迎え。

 朝の10時に入って夕方17時まで満喫した。特設展としてアングルとラトゥールの展示をやっていた他、常設展にはベラスケス、ゴヤなどが多数ある。とにかく一番迫力があったのはゴヤの黒い絵で、「我が子を食らうサトゥルヌス」や「溺れる犬」は圧巻だったが、別のフロアに展示されているゴヤの風刺画コレクションも非常に気が利いていて面白かった。ベラスケスの「侍女たち」も、見ればみるほど不思議に思えてくる作品だった。

 こちらは修道院の中庭を移築したもの。

 プラド美術館カフェのランチ。おいしかった。

 夜は無料の夜間開館でソフィア王妃芸術センターに行き、ピカソの「ゲルニカ」を見てきた。さすがに「ゲルニカ」はすごかったし、ミロやダリも置いているのだが、どちらかというとコレクション全体の充実度や展示方法はバルセロナのほうがちょっと気が利いていたような…ただ、初期映画と他の芸術を結びつけた展示は大変よかった。