スペインの旅(3)トレド

 スペイン三日目はエル・グレコの町、トレドへ。また高速鉄道に乗車。

 鉄道に乗って…

 朝早いので、果報は寝て待て。


 トレド駅。とても趣のある駅である。


 ここからバスでトレドの旧市街に行くのだが、途中でバスが街全体を見渡せるポイントに停まってくれる。

 絶景かな。


 この日のトレドはかなり強風で、雨も降っていた。


 街で会ったイヌ。


 まずはカテドラルへ。

 中に入る。










 カテドラルの絵画館にはエル・グレコが。


 カラヴァッジオもある。


 クリスト・デ・ラ・クルス。モスクをキリスト教徒の教会に改変したものの遺構らしい。


 ここには中庭があり、景色が良い。



 サンド・ドミンゴ・エル・アンティグオ修道院

 ここは中は撮影禁止だったが、中にエル・グレコの素晴らしい祭壇画と本人の墓所がある。


 サンタ・マリア・ラ・ブランカシナゴーグキリスト教の教会に改変したもの。


 サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院



 こちらの修道院回廊。床の模様まで手が込んでいる。





 トランジット教会とセファルディ博物館。ここも、シナゴーグキリスト教の教会に改変したものを博物館に改装したものである。スペインのユダヤ人の歴史について学ぶことができる…のだが、解説がほぼスペイン語ヘブライ語だけでよくわからなかった。


 
 エル・グレコ美術館。エル・グレコが住んでいたらしい家のそばにある。

 エル・グレコの大作を展示するというよりは、エル・グレコの時代の画家の生活を再現したり、作風を当時の時代背景に位置づけることに重点を置いている。



 ここの展示解説によると、エル・グレコのスタイルは同時代の初期バロックの画家たちのリアリズム的な作風に比べると極めて特異であり、そのせいで生前は一部で受けてフォロワーもいたが、その後20世紀になるまではかなり不人気で忘れられた画家だったそうである。同時代の他の画家とエル・グレコが類似の主題を描いたものが比較展示されていたのだが、たしかに聖人を描いても生身感に重点を置いている他の画家に比べて、エル・グレコの人物像は八頭身くらいありそうで顔も体も妙にキラキラしており、まるで現代の少女まんがから抜け出てきたみたいに見える。とても特異な画家だ。
 美術館のお庭ではしゃぐエリン。

 この美術館のすぐそばにサント・トメ教会があり、そこでエル・グレコの大作「オルガス伯の埋葬」を見ることができる(撮影は禁止)。


 サン・イルデフォンソ教会。



 この教会は塔にのぼれる。








 


 あいにくのお天気だったが、美しい中に崇高な感じのある街だった。5時間ほどしかいなかったが、堪能。ただ、やたらにモスクやシナゴーグキリスト教の教会に作り替えられていびつなインテリアになっているあたり、宗派抗争の爪痕を感じる…
 

 おまけ:帰りの列車で沈没するエリン。