スペインの旅(4)雪のエル・エスコリアル修道院

 四日目はエル・エスコリアル修道院に行ってきた。16世紀の建築物としてはかなりヨーロッパ全土に影響を与えたものだそうで、英国でも17世紀に王室がこの手の大きい宮殿を建てたいと考えていたということを聞いたことがあったので(こんなカトリック的な建築物を建てたら英国民から文句が出るに決まっているのだが)、前から是非行ってみたいと思っていた…のだが、行ってみたらこんなだった。

 雪にすっかり覆われており、めちゃくちゃ寒い上たいへんな強風。宮殿の中もすごく寒い…

 宮殿はものすごく大きいが、撮影していいのは中庭とか限られた場所だけらしい。


 メイン階段の天井画。

 アーカイブ。すごく興味あったのだが、解説がスペイン語だけだった…

 いろいろな施設が入っている宮殿で、修道院とバジリカはもちろん、王の住む宮殿、王一族の墓所、絵画館(エル・グレコなどかなり充実)、図書館などを見学できる。内装とかはとても美しいのだが、全体的に手入れがちょっと大ざっぱな感じで、展示方法もあまり洗練されていない。一番素晴らしかったのは図書館だったのだが、本(すごく扱いが悪かったのでたぶんファクシミリ?)を立てて一切キャプションなしで展示しており、何がなんだかさっぱり…。もらえるマップもかなり不親切でどういうルートで見ればいいのかよくわからないし、あまりフレンドリーな施設じゃないなーと思った。あと、とにかく寒いので冬に訪問するなら厚いコートと帽子とマフラー、手袋が必須である。秋の宮殿らしいが、こんな山風が激しく吹き下ろすところで冬すごすのは無理では…

 お昼ご飯はバスターミナルの近くのタベルナでトリッパとイカリングを頂いた。