コヴェントリー~大聖堂、ハーバート博物館、交通博物館

 ケニルワース城の後はコヴェントリーへ。コヴェントリーはジョージ・エリオット『ミドルマーチ』の舞台になった町だが、第二次世界大戦の空襲で甚大な被害を受け、史跡や街並みがかなり失われている。
 トレードマークのレディ・ゴダイヴァの像。

 まずはコヴェントリー大聖堂へ。

 コヴェントリー空襲で破壊され、すっかり廃虚になっている。





 すぐ隣に超モダンな再建された大聖堂がある。







 これは空襲の後に救出された瓦礫で作られた十字架らしい。

 塔に上れる。

 空襲についての展示もあるのだが、週末にイベントがあるのでその準備のため閉まっているとのことで、これは残念だった。

 近くに史跡に指定されているギルドホールもあるのだが、イベントの準備だそうで中には入れなかった。


 さらに歩くと修道院遺構もある。



 お隣にあるハーバート博物館は無料。空襲とレディ・ゴダイヴァがメインである。
 レディ・ゴダイヴァの展示。


 史料にもとづいた考証と伝説を分けて考えるようにというパネルが何枚かある。

 この映像がなかなか面白い。中世の歴史家からテニスンまでいろんなゴダイヴァ伝説の再話者が出てきて、そのたびに全然違う話を…というアニメ。史料や伝説の扱いについて、子どもにもわかりやすく面白い説明を心がけているようだ。

 こちらは「平和と和解」についての展示。爆撃で大変なことになったコヴェントリーが、敵国だったが同じく爆撃で大変なことになったドレスデンと友好関係を結んでいることを軸に、暴力の爪痕を和解によって癒やすことの重要性を考える展示である。





 武器を改造したアート作品。気の滅入るような来歴がいろいろパネルに…

 このコーナーは気合いが入っているが、見るとかなり暗くなる。

 これ、珍しい「一般人が入れる収蔵庫」。特別に設計されたものらしい。


 これはリボン織機だそうな。

 歴史コーナー。ミドルマーチだ!

 これはなんとコヴェントリー・ミステリー・プレイに関係する道具類としては唯一見つかっている遺物らしい。マスクである。大変貴重なものだ。

 この後は交通博物館へ。この変わった建物が交通博物館である。

 コヴェントリーにはジャガーの本社があったので、ジャガーの展示が多い。


 なんかすごい数のトラクター。

 乗り物の歴史を追った展示。


 自転車と女性の衣類の発展についての展示。女性の衣服を動きやすいものにしよう、自転車に乗れるようにしようという運動に対していかにアホみたいな反発があったかが説明されている。

 戦争とコヴェントリーの乗り物工場の労働者たちについて。車などの会社がどういう軍需製品を作っていたのかを説明。


 女子労働者について。

 第一次世界大戦塹壕の再現。いきなり防空サイレンが鳴ったりしてかなり怖い。

 第二次世界大戦の友軍機と敵機を見分けるゲーム。爆撃機はけっこうわかるのだが、戦闘機の識別が難しい。

 ストライキ

 コヴェントリーからどんどん自動車工場が撤退していく様子についての気の滅入るような展示。このへんで歴史コーナーはおしまい。

 ドクター・フー…?

 乗り物のおもちゃコレクション。

 スピードについての展示。これはフォーミュラ3の車らしいのだが、環境に優しいことをコンセプトにしており、燃料はチョコレート、素材にはイモやニンジンが使われていて時速200キロくらい出るとのこと。イモとニンジンに乗って200キロ…冒険だ…

 世界最速の乗り物についての展示。