大仙突展

 出光美術館で「大仙突展」を見てきた。大変な混雑だったのだが、仙突の代表作が多数展示されており、ユーモアと禅の教えに満ちた画風を堪能できる。そして思ったのは、まあ当たり前と言えば当たり前のことだが、仙突の禅画というのはきわめてコンセプト重視だということである。御仏の教えや禅の宇宙観を象徴的かつシンプルに伝えることを目指しているので、まあコンセプチュアルアートみたいになるのは当然ではある。しかしながらそこらの現代アートなんかめじゃないくらいコンセプトが立っているので(プラスふつうに画力がある)、○△□だけ書いてあるような「これ、冗談?」みたいな絵でもずいぶんと面白みがある。