トロント(2)オンタリオ美術館

 続いてオンタリオ美術館へ。フランク・ゲーリーが建てた目立つ建物だ。

 内部は中心にオープンスペースみたいなのがあり、ぐるぐる回る階段がある。



 特設展でジョージア・オキーフ展をやっており、これは大変よかった。オキーフの人生と作風の移り変わりをわかりやすく説明したものである。オキーフは自分の絵がエロティックに解釈されることを好まなかったが、花とか果物とか具体的なものを描いても皆オキーフの絵をエロティックだと思ったらしい。

 Free Black Northというミニ展示もやっていた。カナダ国境あたりで19世紀に暮らしていた、おそらくアメリカから奴隷制度を逃れてやってきた黒人住民の写真展である。19世紀のアフリカンの写真がまとまった形で残っているのはたいへん珍しく、貴重な史料らしい(ただし被写体の特定はほとんどできていないらしい)。なんでも展示写真のほとんどは、地元の人の家にあったおばあちゃんのボロトランクから偶然見つかったものらしい。こんな貴重なものが入っているとは思わなかったので非常にビックリしたそうだ(そりゃそうだろう)。持ち主の人は地元の学校とかに呼ばれて見つかった写真の話をすることがあるらしいのだが、おじいちゃんおばあちゃんにこの手の史料を持ってないか聞いてみて!と子どもたちに呼びかけているらしい。

 古写真の見分け方講座。

 常設展には動物がいっぱいいる。



 世界各国の紙幣にのっているものをモデルで提示した作品。

 ラテンアメリカの美術。



 ウィリアム・クレレックというカナダの画家の絵。たくさん収集・展示されており、面白いものが多い。

 ひとやすみ。