手話で話す中性的な殺し屋を演じるルビー・ローズに注目!『ジョン・ウィック:チャプター2』(少しネタバレあり)

 飛行機内で『ジョン・ウィック:チャプター2』を見た。

 のっぴきならない事情でジョン・ウィックがまた殺しの世界に戻ってくるという展開で、今回は前回ほどイヌは大きな役割を果たすわけではない。ヴィジュアルなどの雰囲気は前作を踏襲し、以前よりもさらにフィクショナルな世界観に磨きをかけていて、けっこううまくいっていると思った。前作『ジョン・ウィック』は昔の映画からいろいろな影響を受けつつ、新しいキャラクターを導入していてなかなか良かったのだが、やはりキアヌ・リーヴズ演じるジョン・ウィックは独特の個性と魅力があると思う。しかしキアヌは決して使いやすい役者ではないと思うのだが、すごく上手に年をとっていると思う。

 ただ、私はこの作品では完全にルビー・ローズ演じる手話で話す中性的な殺し屋アレスの魅力にやられてしまったので、あんまり作品を細かく分析とかできなかった…こんな感じ(是非リンク先を見て!)なのだが、若き日のレオナルド・ディカプリオを思わせる美貌で、どこの紳士かと思うようなシャープなスーツに身を包み、アクションもキレイだ。手話でジョン・ウィックとけっこう会話しており、この世界観では腕が立てば世間的にハンディキャップと見なされるものなど関係なく誰でもトップ殺し屋になれるんだなーと思った(演技としての手話のうまさはちょっとわからないのだが)。ベクデル・テストはパスしないのだが…