アルチンボルド展

 上野の西洋美術館でアルチンボルド展を見てきた。「司書」や四大元素の絵など、さまざまな代表作が展示されている一方、他の画家による関連する絵も展示されており、アルチンボルドがポっと出てきた変な画家というわけではなく、ルネサンスからマニエリスムの時期の趣味のミステリアスなものや諷刺、意外性を尊ぶ風潮から出てきた画家として位置づけているのが良かったと思う。たしかに他の絵と比べるとアルチンボルドは特別に独創的だが、かと言って完全に異質というわけではない。