歌舞伎っぽいマクベス~『メタルマクベス』disc2

 『メタルマクベス』disc2を見てきた。話はdisc1と同じで、基本的に音楽が大事な芝居だという印象はそう変わらないのだが、役者が違っており、それにあわせて少しずつ演出を変えているというのはある。

  

 尾上松也がランダムスター/マクベス役で、もともと新感線に出てきた橋本さとしが主演のdisc1とは違い、歌舞伎役者が主演であるため歌舞伎っぽく見栄を切るようなところが多くなっている。やはり動きが橋本さとしとはかなり違い、disc1は小劇場からやって来たエネルギッシュなミュージカルという感じだったが、disc2はもう少しスムーズな舞いのような動きを強調しているように思った。

 

 また、演歌歌手で鉄道駅員の物真似が得意な徳永ゆうきが元駅員で王に仕える家臣として出演しており、そのせいで鉄道ネタがふんだんに盛り込まれているあたりがかなり面白かった。駅員の真似が本当にうまくて、かなり笑えた。そのせいで門番の役は少し小さくなっていたと思う。