そこで出てくるタイガー・フィート〜『アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜』

 アードマンの新作『アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜』を見た。

 舞台は原始の時代。洞窟地域で暮らす少年ダグ(エディ・レッドメイン)はブタのホグノブやボブナー長老(ティモシー・スポール)と楽しく暮らしていたが、そこへ青銅時代に突入し階級制をとっているブロンズ・エイジ・シティの開発独裁君主、ヌース卿(トム・ヒドルストン)がやってきて、ダグたちから土地を奪おうとする。ダグはブロンズ・エイジ・シティで大人気のサッカーに目をつけ、サッカー対決で勝ったら土地を自分たちのものにできるという賭けを持ちかけるが、洞窟の人々はサッカーなんかやったこともない。ダグはサッカーに憧れているが女子であるため試合に出られないグーナ(メイジー・ウィリアムズ)にコーチを頼み、特訓に励むが…

 ワールドカップをネタにした楽しいコメディで、結局はダグたちが勝つだろうな…とは思っていてもちゃんと盛り上げてくれるし、個人的には『ひつじのショーン』直系の動物キャラクター、ホグノブの動きが可愛くて面白かった。サッカー少女グーナが活躍するのはカッコいいが、ベクデル・テストはパスしない。あと、いろいろなところにサッカーネタがあるのだが、私には全部わからなかったので、サッカーがわかるともっと笑えると思う。
 音楽が大変凝っており、カイザー・チーフスの「アイ・プレディクト・ア・ライオット」なんかが使われている。サッカー練習をする場面では足の早業にひっかけた「タイガー・フィート」(ニュー・ホープ・クラブによるカヴァー版が)がかかるのだが、これは大変気が利いていて良かった。