内容はいいが、字幕がちょっと…『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』

 『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』を見てきた。伝説的な女性パンクバンドの事績を追ったドキュメンタリー映画である。

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 亡くなったカリスマ的なリードヴォーカル、アリ・アップの遺言により作られたそうで、珍しいフッテージもたくさんあり、結成からアリの死まで、スリッツの歴史を詳しく知ることができる。スリッツがいかに革新的なバンドだったか、そしてこういうフェミニスト的でアヴァンギャルドな女性バンドがいかに受け入れられなかったかということも容赦なく描いている。

 

 ただ、内容は良かったのだが字幕がかなりイマイチである。たぶん意図的に"Frontperson"「フロントパーソン」という言葉を使っているのに字幕が「フロントマン」になっているところがあったのだが、女のアリがリードヴォーカルのスリッツに(フロントウーマンならともかく)「フロントマン」はいない。また、スリッツが「〜よ」とかの女言葉をしゃべる字幕になっているのは全く頂けない。あのキャラで女言葉をしゃべるわけないし、英語ではFワードとかを平気で使っているのに字幕が「クソよ」とかおかしいだろう…