新刊『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』が発売となりました。アマゾンのフェミニズムカテゴリで瞬間1位になっております。ありがとうございます。
だいたいはwezzyの連載「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」に載せた記事を書き直したもので、このブログに書いた批評やWLに書いた記事を直したものも入っていますが、完全に新しい書き下ろしは以下の6本(+前書き、後書き、コラム)です。
- 「檻に入っているのは、犬じゃなくて私―― ヴァージニア・ウルフ『フラッシュ』」…ヴァージニア・ウルフの小説でも一番カワイイ小説で、エリザベス・バレット・ブラウニングの飼い犬フラッシュ視点の伝記である『フラッシュ』についてのフェミニスト批評です。
- 「ロマンティックな映画としての『ファイト・クラブ』」…『ファイト・クラブ』はメチャクチャになったロマコメなんだ、みたいな話です。
- 「女性映画としてのトランスジェンダー女子映画―― 『タンジェリン』と『ナチュラルウーマン』」…ネットでトランスジェンダー女性差別がひどくなった時に、批評家ができるのは何だろうと思ってこつこつ書いていたものです。ただ、この後でもっとストレートな「私は女なのか?~「不完全女性」を認定する」をwezzyに書きました。
- 「ミス・マープルは何でも知っている―変わりゆくアガサ・クリスティの世界」…クリスティのミステリが最近、どんどん同性愛を組み込んだ作品として翻案されているということを指摘しています。
- 「「女だけの街」を考える」…ネットで一時期話題になった「女だけの街」について、このモチーフが登場するいろいろな文学作品を紹介しています。
- 「女は自由な社会の邪魔者なの?― ディストピアSFの性差別」 …ディストピアSFって今すごく必要とされてるけど、古典ディストピアSFは意外と性差別に無関心だよね、っていう話です。
お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門
posted with amazlet at 19.06.16
北村紗衣
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