Shakespeare Journalに、18世紀エディンバラの文芸ファンに関する論文がのりました

 日本シェイクスピア協会が刊行している和文誌『Shakespeare Journal』に投稿した論文がのりました。書誌情報は以下のとおりです。

 

北村紗衣「我々にもオシァン・ジュビリー祭を!ーシェイクスピア・ジュビリー祭と、とあるスコットランドのファンの夢」『Shakespeare Journal』6 (2020):11-21。

 

 18世紀のエディンバラに住んでいた文芸オタクと思われるオスカーさんが、雑誌に「シェイクスピア祭やったんならスコットランドでオシァン祭を!」という内容の投書をしたことについて、この頃のファンカルチャーについて論じた論文です。このオスカーさん、やたらと町おこしのファン祭りをやりたがる一方、イングランドへの対抗意識があったり、「オーガナイザーは経験者に頼むってことで」みたいに他人まかせだったり、現代人と行動がかなり似ているところが面白いです。